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更年期の期間について

あなたは「更年期」という言葉だけ聞いて、どのくらいの年齢の人を思い浮かべますか?

きっと多くの人が「更年期=50歳前後の女性」というイメージを持っていると思うのですが、あなたはどうでしょうか?

では、実際のところ、更年期というのは一体どのくらいの年齢層の人を指しているかご存知ですか。

さらに、更年期の際に心身に出てくる不調、いわゆる更年期障害というが、一体どのくらいの期間にわたり続くのかということについてはいかがでしょうか。

更年期や更年期障害というのは言葉だけが独り歩きしてしまいがちですので、今回は更年期がどのくらいの期間続くものかなのか、また何歳から何歳まで、更年期について気を付ければよいのかなど「更年期とその期間」についてご紹介していきます。

更年期の期間中にはどんな症状がでるの?

まずは更年期が何歳から何歳まで続くものか、どのくらいの期間にわたり続くものかをご紹介する前に、更年期障害にはどんな症状があるのかをざっとご説明します。

更年期というのは、女性では閉経を迎えるにあたり「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンの量が減少していく期間について指すことが多いです。

ですので、女性の体ではエストロゲンが減少していくことによる症状が多くみられてきます。

主な症状としては次の通りです。

身体的症状

  • ホットフラッシュ
  • 多汗
  • 頭痛
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 肩こり
  • 疲労感
  • 口の渇き
  • のどのつかえ
  • 動悸、息切れ
  • 排便不良(便秘もしくは下痢)
  • 腰痛
  • しびれ
  • 知覚過敏
  • 関節痛
  • 性交痛

身体的症状の詳細は軽度の場合はこちらのページ重度の場合はこちらのページを読んでみてくださいね。

精神的症状

  • 強い不安感
  • 気分の高揚・抑うつ感を繰り返し情緒不安定感が強い
  • 強いイライラ感やちょっとしたことで怒りが頂点に達する、ヒステリックになる
  • 無気力感が強い

精神的な症状は軽度の場合はこちらのページ重度の場合はこちらのページを読んでみてください。

更年期障害と併発しやすい病気・症状

  • 膣炎
  • 尿失禁
  • 骨粗しょう症
  • 皮膚萎縮
  • 高脂血症(コレステロール値の上昇)
  • 動脈硬化、心血管障害、脳こうそくなど血管系の疾患

以上が更年期で悩む女性の訴えが多い症状や病気です。

50歳前後でこうした症状で悩んでいるな…という人は、それは気分的な問題などではなく、エストロゲンの減少によって起こっている更年期障害の症状かもしれませんよ。

更年期は一体何歳から始まるの?何歳まで続くの?

日本人女性の閉経平均年齢は「50歳」というのが現状で、女性を取り巻く社会状況が大きく変わってもこの閉経の平均年齢というものにはあまり変動がないそうです。

もちろん、多少の変動はあって、女性の早熟化で早く閉経する人の割合が増えていたり、逆に晩産化が進んでいることで50歳以上での閉経が増えていることもあるようです。

ただ、平均をとると、今でも50歳という年齢が女性の閉経の平均になるということなのですね。

女性の人生を「時期」で分けるとこうなる

女性の生涯というものを、子どもの頃から「心身の発達」によって分けると次のようになります。

  • 小児期…0~8歳
  • 思春期…8~18歳
  • 性成熟期…18~45歳
  • 更年期…45~55歳
  • 老齢期…55歳以上

これはあくまで目安ですが、女性の生涯と心身の発達を見ると大体このような区分ができるのです。

この生涯において、女性の体というのはずっと女性ホルモンである「エストロゲン」の影響を受けているわけですが、女性が「生物」として性成熟にさしかかる思春期から、エストロゲンの分泌量は多くなっていきます。

エストロゲンの分泌量が多くなることで、女性の体は月経を迎え、そしてその周期などが安定してくることで性成熟期を迎えます。

ホルモン量と年齢

これはエストロゲンの働きによるものだけではありませんが、女性をより女性らしく仕立て上げるのはこの「エストロゲン」の作用と言えます。

このエストロゲンは、女性の心身の健康を維持するために大変重要な働きをもっています。

思春期にはこのエストロゲンと、もう一方の代表的な女性ホルモン「プロゲステロン」のバランスがかみ合わずに色々と心身が不安定になることも多いですね。

ただ、性成熟期を迎えると、女性は心身ともに落ち着き、快適に過ごせることが増えます(ただし月経周期で月経の前にはホルモンバランスは崩れるので、一時的に情緒不安定になったり体調不良になることはあります)。

思春期~性成熟期というおおよそ40年近くを「エストロゲンが多く分泌される時期」として過ごした女性にとって、閉経を迎えてエストロゲンが減少することは心身ともに大変負担になることです。

上でご紹介したように、45歳~55歳にかけてというのは「更年期」と区分される時期で、女性の体が思春期などよりも、もっとホルモンバランスを崩してしまうのです。

更年期は何歳から始まるのか?何歳で終わるのか?

ここまでにご紹介してきたように、年齢だけで平均的に区分すると、更年期というのは45歳~55歳ということになります。

ただ、これはあくまで個人の状況を鑑みない「平均」ですので、あなたをはじめとした全員に当てはまるものではありません。

というのも、更年期というのはもっと突っ込んで言うと「閉経を挟んで前後5年」というのが一般的だからです。

ですから、平均年齢通りに50歳で閉経を迎えた人であれば、まさに45~55歳という期間が「更年期」と言えますが、これが閉経が平均より高い55歳だと話は違ってきますよね。

55歳で閉経を迎えた人であれば、50歳代をまるっと更年期の期間と言えるかもしれません。

しかも、この更年期というのは人によって期間が違うのも「個性」であるので、本当に45歳~55歳の期間を更年期と充てても間違いないという人もいれば、振り返ると閉経前後の1年ずつくらいしか体調不良や情緒不安定な時期がなかったな、という人もいます。

高齢出産をして、ちょうど閉経時期は子どもにまだ手がかかる(中高生)時期だったという人の多くは「更年期どころじゃなくて症状は軽かった気がする」という人も多いということです。

そして、これは次の項のお話に続くのですが、「これって更年期の症状よね?」と思っているものでも10年以上、体調不良が続く場合は、更年期障害とは言えないことが出てくるので、閉経後5年以上経っても体調不良が続くときは、とりあえず婦人科を訪ねることをおすすめします。

余談になりますが、更年期障害と出産の時期がかぶってしまった女性は、母乳が出ないことで悩む方も多くいるそうです。

完全母乳育児を考えていたのに、更年期が原因でおっぱいの出が悪くてどうしたらいいのかわからないという風にいま現在悩んでいるあなたは、母乳育児についてのサイトを一度覗いてみるといいでしょう。

この更年期の症状は何年続く…?10年以上続くのは更年期なの?

インターネットの質問サイトなどには、「更年期障害の症状がずっと続いている」とか「更年期障害の症状がツラいけどこれは何年続くの?」という言葉をよく見かけます。

更年期という期間については、上の項でもご紹介してきましたが、更年期障害として何らかの症状が出てくる時期については、大体長くても閉経前後5年ずつというのが相場のようです。

つまり、具体例としてよく挙げている「閉経の平均年齢である50歳」を軸にすると、長くても45歳~55歳という10年間は更年期障害に見られるような症状が出たときに「これは更年期だからかな」と言えるということです。

逆に言うと、50歳にで閉経した人が55歳を過ぎても、体調不良が続く場合には、それは「更年期障害」による症状ではなくて、心身が「老齢期」に入っていることで出てきている症状化もしれません。

他にも、更年期の時に出てきた精神的な症状(特に抑うつ症状)などは、更年期をきっかけに悪化して、そのまま「今までのように体が動きづらい」老齢期に入ることでもっと悪化し、高齢者うつを引き起こすこともあります。

更年期では、エストロゲンの減少によって、それまでの時期より疲れやすかったり物事への意欲が沸かなくなったりします。

しかしこの症状が重いのに特に治療もカウンセリングも受けないでいると、先述したように老齢期に突入した時に心身をリフレッシュさせることができず、そのまま症状を悪化させてしまう可能性が出てくるのです。

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たとえ40歳で閉経しても…

このページでは50歳という年齢を日本人女性の平均閉経年齢としてご紹介していますが、この年齢は「平均」であるので、そうでない人というのはもちろんいますし、早めに閉経しても遅く閉経しても、その人自身が健康で問題ないならばそれは「個人差」の範囲です。

ただ、例えば40歳前半で閉経した人は、30代半ば~40歳半ばくらいの時期を「更年期」として過ごすことになります。

この時期は仕事をバリバリこなしていたり、家庭がある人は家族との時間や育児などでとっても忙しい、目まぐるしい時間を過ごしてる年代です。

その分、更年期をかまっていられず、結局は精神力でその時期をやり過ごした!という人も多くいます。

一方で、忙しい時期ではあっても、どうしても体調が思うようにいかず、心身ともにとても苦しい時期になったという人もいます。

いずれにせよ、早い時期に閉経をすると、その後はエストロゲンが減少している状態になるので、どうか無理をせずに自分の体をいたわるようにすることが大切です。

40歳で閉経しても、50歳で閉経しても「エストロゲン」の体内分泌が減っているという状況は同じなのです。

早くに閉経をした人はその後の人生を、平均で閉経した人より「エストロゲンが少ない時期」が長く過ごすことになるわけですから無理は禁物ですよ。

現在の日本人女性の寿命は80歳をゆうに超えています。

ということは、40歳で閉経をした人はその後の40年以上をエストロゲンの庇護なしで過ごすのです。

エストロゲンは女性の体の健康を維持してくれる大切なホルモン。

「そろそろ更年期かな?」と思ったら、女性はできたら生活習慣や食事習慣を整えるのと一緒に、エストロゲンの代わりになるような食材やサプリを積極的に摂るようにするとイイですよね。

サプリメントの中でも特に安全性が高く、安心して飲める効果が高いものを紹介していますので、チェックしてみてください。

知っておきたい!男性にもある更年期は何歳から何歳まで??

さて、ここまでは女性の更年期について詳しくご紹介してきましたが、ページの最後に「男性の更年期」についても少し触れておきます。

更年期や更年期障害というと、今までは「女性特有のもの」という考え方が強くありました。

これは女性の体について、わかりやすい「月経」というサインがあったからですが、現代では男性にも「更年期」は存在するということが常識になりつつあります。

男性は女性ほど目に見えて性成熟期から老齢期への変化がないように思えます。

女性が通常は閉経すると妊娠することがなくなるのに比較して、男性ではかなり高齢でも実子ができたというニュースがたまにありますしね。

しかし、男性も実際には緩やかに「性成熟期」から老齢期へと移行します。

女性は10年くらいの期間で性成熟期から老齢期への移行を果たしますが、男性は大体50歳代~60歳代くらいから老齢期への移行が進んできます。

ある調査によれば、50~60代の男性のうち、約6割の男性に更年期障害の疑いが見られたという話もあります。

男性の場合はエストロゲンの減少が更年期を引き起こすわけではありませんが、男性ホルモンのバランスが崩れることや、自分自身の体力面の衰えなどが引き金になり、精神的な症状を見せることが多くなるようです。

こうした症状を緩和するためには「元気の源」となるような原料が配合されたサプリメントを活用すると、手軽にケアしていけるのでおすすめですよ!

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