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  • 身体がだるい…
  • 急に汗が出て止まらない…
  • 夜、なかなか寝付けない…

あなたは最近こんな悩みがありませんか?

40代頃から急に身体の調子が悪くなり、気持ちの面でもさまざまな症状を出す更年期。

一体、更年期の症状にはどんなものがあって原因は何なのでしょうか?

そこでこちらの記事では、更年期に起きてしまう特有の症状について種類や原因、対策方法などをご紹介していきます。

辛い症状でお悩み中のあなたも、この記事を読んでぜひ対策をしてみてください。

つらい更年期の原因とは?女性ホルモンと自律神経が関係していた!?

女性の更年期はとても辛く感じる方が多く、周囲とのコミュニケーションにも問題が出てしまう場合があることから、悩みの種となっていることが少なくありません。

そんな更年期の原因とはいったいどんなことなのでしょうか。

女性はその年齢によって女性ホルモンの影響を強く受けていますが、特に関係が深いとされているのは女性特有ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)です。

ところが、エストロゲンは卵巣機能の低下によって40歳頃を境に徐々に減り始め、閉経する前後では激減するのが特徴です。

このホルモン変化の大きい時期が更年期です。

若い頃は脳からの命令でエストロゲンを出すように指令がくると、卵巣はそれを正しく受け取って必要なエストロゲンを出します。

ところが加齢に伴って卵巣の機能が急激に低下してしまうことによって、脳からいくら命令を受けてもエストロゲンを必要量出すことができなくなってしまいます。

それが更年期に起きる特有の症状の発生となる原因です。

命令を出すのは脳の視床下部という場所です。

ここからエストロゲンをたくさん分泌するように促す性腺刺激ホルモン放出ホルモンを分泌します。

そしてこのホルモンによって今度は脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されます。

最終的にこの性腺刺激ホルモンがエストロゲンの分泌を促進します。

ところが卵巣機能が低下していると、命令を受けてもそれだけのエストロゲンの量がないので出したくても出せない状態になるというわけです。

この状態を何度も繰り返しているとそのうちホルモンバランスが崩れだします。

これは女性ホルモンも自律神経もどちらもが同じ脳の視床下部でコントロールされているものだからです。

必要な量が十分に分泌されないため、脳がパニックを起こしてしまいます。

そしてパニック状態のまま、ひたすら量を出しなさいという命令をするので、卵巣はこれ以上は出ないという返事をするしかなく、また脳が命令を出しての繰り返しです。

更年期の時期の女性が自律神経失調症にかかりやすいとされているのはこういった理由があります。

更年期特有のイライラや情緒不安定になってしまうという症状はこういった自律神経の乱れが原因となっているのです。

情緒不安定になって何もかもうまくいかないと感じるようになってしまうと、またストレスが溜まって自律神経の乱れにつながるという悪循環になります。

更年期がどの程度かということは個人差がありますので、その人によって重症度が違います。

なるべく軽い状態で更年期を過ごすためには更年期について、できるだけ情報を集めて「今の自分はこの状態なんだ」ということを理解することで、対処することができます。

更年期があまりにひどい方は女性ホルモンを補給することで改善をはかることもあるほど、深い関わりがあるものなので日ごろから自分の体調をできるだけチェックしておくようにすることで変化にも気づきやすいです。

更年期にはどんな症状がある?身体と心の症状をについて

更年期特有の症状に悩まされている方は非常に多いです。

どんな症状が出るかということには個人差があり、様々な症状が出て、しかもそれぞれが重いものとなっている方もいれば、更年期といってもほとんど症状を感じないという人もいます。

具体的な症状についていくつかご紹介しましょう。

多くの場合、身体的な症状と精神的な症状が混ざっている状態となっています。

代表的な症状ではホットフラッシュがあります。

ホットフラッシュとは顔のほてりのことをいいます。

他には乳房の痛みや動悸、脈がはやくなる、顔から汗が止まらないなどのスウェッティングと呼ばれる症状、めまい、ふらつき、耳鳴り、疲れやすくなった、常に体のだるさを感じる、肥満、むくみやすくなる、頭痛や頭重、冷えやすくなる、頻尿、尿漏れ、薄毛や抜け毛などの症状もあります。

ただし、これらの症状は必ず全て起きるというわけではなく、どんな症状が出るのかは個人差があります。

肩こりや腰痛、手足のしびれなどが出てくる方もいます。

精神的な症状でよく聞かれるものがイライラや不安感などです。

普段より神経質になってしまう人がとても多く、ちょっとしたことでもイライラして怒りやすくなるため、周囲の人との人間関係に支障が出てしまうということも珍しくありません。

さらに重度になるとストレスや不安感などから睡眠障害を起こしてしまう人もいます。

睡眠障害とは眠りたいのに質の良い睡眠をとることができず、日中にいつも眠気を感じる状態になってしまうことです。

他には意欲が低下して何もやる気にならなかったり、記憶力が著しく低下してしまうという方もいます。

記憶力が低下してしまうのはそもそも更年期の頃になると加齢によって記憶力に関して重要な役目をしているDHAの量が少なくなってしまい、脳の活性化が失われてしまうので記憶力の低下につながります。

さらに更年期になるとエストロゲンの減少によって脳の働きも低下してしまうので記憶力の低下による物忘れがますます激しくなります。

生殖器系の症状では生理不順や不正出血などが起きてしまうことも少なくありません。

不正出血は生理以外の時に起きる出血のことで、例えば生理前に出血する、大量に鮮血が出る、おりものに少量の茶色の血液が混ざってしまうこともあります。

このように不正出血は女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少してしまい、上手く分泌されないことによるホルモンバランスの乱れが原因となって起きる更年期の代表的な症状です。

今まで決まった周期で来ていた生理周期が乱れることで不正出血が起きます。

通常生理の周期は25日から38日以内です。

24日以内の場合は生理周期が短めで頻発月経といいます。

逆に39日以上の期間がかかってしまうことを稀発月経といいます。

生理周期とは生理の1日目から次の生理が始まる前日までの期間をいいますが、更年期になると卵巣機能の衰えによってこの生理周期が乱れ、頻発月経や稀発月経になりやすいのです。

更年期になると頻発月経と稀発月経を何度も繰り返した後、徐々に生理周期が長くなることが多く、だんだん数か月に1度、半年に1度と生理になる回数も減っていきます。

そして、やがて生理が完全になくなります。

ただこれに関しても個人差があって、徐々にではなく、突然全く生理が来ない状態になったりする人もいます。

消化器系の症状が出るという方もいます。

吐き気や嘔吐、食欲不振、喉や口が渇くといった症状を感じる方もとても多いです。

これは自律神経の乱れによって唾液の分泌量自体が減っていることに加えて、ホットフラッシュや汗を大量にかくことによるものだといわれています。

口が渇いていると感じている時にはすでに水分が大量に失われているということですから、そうなる前に水分を摂取するようにしておくことが大事です。

更年期に起きる嘔吐や吐き気、食欲不振などの原因もホルモンバランスが崩れたことによる自律神経の乱れによって起こるものです。

胃や腸が活発に動くのは副交感神経が働いてリラックスモードになっている時です。

ところが自律神経が乱れていると多くの時間を交感神経が有利に動いてしまうことになりやすく、それによって食欲不振や胃腸の不調が起きてしまいます。

吐き気や嘔吐が起きるのもそれが原因だといえます。

ほとんど症状を感じることがなく、例えばイライラするだけという場合には自律神経失調症なのか、それとも更年期も関係しているのか判断が自分ではできないことも多いです。

ですから、そういった時には専門家に相談をして適切な治療を受けたほうが気持ち的にも楽になれます。

中には自分が更年期だということをなかなか認めることができないという方もいて治療を受けないために辛い症状をずっと我慢しているという方もいます。

女性として生理がなくなるのだということを認めることは辛いと感じる方もいます。

しかし、そういう時こそいろんな経験を聞いたりして自分をケアしてあげる必要があるのです。

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対策と予防はしっかりと!更年期を乗り切るために…

辛い症状を感じる前に更年期にならない体作りをするように努力をしておくのも良いです。

更年期が発症する年齢は個人差があり、一般的には40代後半から50代前半頃が発症しやすいといわれています。

しかし早い人では30代や40代前半でも更年期になることがあります。

更年期になってからどんな症状を感じるようになるかということは実際になってみなければわからないことなので、早めに症状がひどくならないように予防を心がけておくのが良いです。

更年期の原因は加齢によるエストロゲンの減少なのでそれを防ぐということは難しいです。

しかし対策を早めにしておくことで少しでも軽減できるようにすることはできます。

すぐにでもできる対策として食事の見直しがあります。

これは食生活の乱れが自律神経失調症の原因になるためです。

できるだけ改善したいのは甘いものや脂っこいものばかり食べたりすることや栄養バランスが崩れです。

更年期には身体の代謝機能が落ちてしまうため、それまでと同じ食事量を摂取しているとカロリーをオーバーし、肥満になりやすくなります。

ですから摂取カロリー自体も見直してみるなどする必要があります。

特に意識的に摂取したいのはビタミン類です。

ビタミンEはカボチャなどの緑黄色野菜やナッツ類に多く含まれているもので血流促進やホルモンバランスを整えるという効果が期待できます。

豚肉やレバーなどに多く含まれているビタミンB1は自律神経の乱れを整えます。

そしてそのビタミンB1をサポートする効果があるアリシンはニンニクやニラに豊富に含まれています。

毎日栄養バランスをとれるように工夫していてもやはり足りない栄養素というものは多かれ少なかれ出てくるので、足りない栄養素についてはサプリメントなどを使って摂取するようにしましょう。

サプリメントはどこでも持ち歩くことができますから旅行や出張などに行った時にも摂取をすることはできますし、気軽に始めることができます。

それぞれの栄養素に特化しているサプリメントもありますが、ビタミン類全体をバランスよく配合しているマルチビタミンのサプリメントなどもあるので、そういったものを摂取してみるのもいいです。

そして食事だけではなく、大切なのは食事の改善と共に適度に運動を取り入れるようにすることも大事なことです。

更年期の時におすすめの運動はズバリ有酸素運動です。

簡単に始められるものといえばウォーキングや水泳などがあります。

なぜ有酸素運動が有効なのかといいますと、有酸素運動は自律神経に良い影響を与えて内臓の働きも活発にする効果も期待できます。

さらに軽い運動をすることによって程よい疲れを感じることができ、夜には質の良い睡眠を得ることができます。

質の良い睡眠をとることができるようになると精神的にもリラックスし、リフレッシュすることができるようになるのでイライラや不安感などの軽減にもつながります。

そして神経質になり過ぎないようにしてストレスをためこまないようにしましょう。

更年期は女性であれば誰でもなる可能性があるもので、一生その状態が続くわけではありません。

ですから気にし過ぎないように普段は忘れてるくらいでもいいほどです。

ストレスをなるべくためないようにするには友達とどこへでも出かけてみたり、趣味を作ってそれを楽しむようにしたり、旅行などをして気分転換をしてみるのも良いでしょう。

更年期が起きる時期というのはちょうど人生の中でいろんな変化が起きる時期と重なっています。

子供さんがちょうど独立や就職などをしたり、親の介護が必要になることもありますし、場合によっては職場で責任のある立場に昇進するなどもあります。

こういった人生の変化にはストレスも伴います。

そこへエストロゲンの減少が重なって精神的に不安定になりやすいのです。

しかし更年期を乗り越えれば後は健やかな老年期へと向かうので、そのための準備期間が更年期だと考えると気持ちも少し楽になります。

更年期の時期に様々な生活習慣を見直すことで健康面での改善をすることもできますので病気予防をすることもできます。

同じ年頃の女性と更年期ならではの悩みについて相談し合うというのも精神的な改善になります。

同じ悩みをもっているのでお互いにアドバイスし合うこともでき、一緒に頑張っていこうとポジティブな気持ちを持つことにも役立ちます。

一人で悩みを抱え込んでしまうことが悪化のきっかけになることも多いので、一人で抱え込まないようにしましょう。

セルフチェックしてみよう!こんな症状がある場合は要注意!

更年期になっているかどうかは自分でチェックしてみることもできます。

わかりやすいところから言えば暑くもないのに汗が出たり、顔がほてってしまうことがよくある場合です。

通常は暑い日などに動くと汗が出るのですが、更年期の場合、他の人が特に汗をかくような日ではないのに、自分だけ汗をだらだらとかいてしまいます。

他には小さなことでもイライラするようになったり、憂鬱な気分になって何もやる気にならないといった症状が出ることも珍しくありません。

周囲の人ともコミュニケーションがうまくとれなくなってきたら、やはり何かがおかしいということで受診するなどしてみるといいです。

更年期といえば閉経する前に起きることということで生理の量が少なくなったり多くなったり、生理周期にも変化が起きます。

周期については個人差がありますが、周期が長くなったり短くなったりと不安定な状態になった後で徐々に周期が長くなり、生理の量も少なくなってやがて完全に閉経するという人が多いですが、人によってはそういった変化がほとんどなく、いきなり生理が全くこないという状態になる人もいます。

こういった状態になっていれば更年期を疑ったほうがいいです。

他にはめまいを感じたり、以前より疲れやすくなってしまう人も多いです。

耳鳴りや頭痛がよくするようになるという場合もありますから、日ごろから自分の小さな体の変化を少しだけ気にしておくと良いです。

あまりに気にし過ぎるのはストレスになるので、いつもと違うなという日はノートにメモをとっておくなどすると記録を見て変化に気づきやすいです。

症状が重い場合は無理をせず病院で検診を!

更年期の症状が軽い場合には日常生活の見直しをしたり、サプリメントを飲んだりすることで改善することもあります。

しかしあまりにも重度の場合はやはり専門家の治療を受けるほうが精神的にも楽になることができるので良いです。

まずは相談をすることから始めてみましょう。

誰かに自分の症状や悩みについて話すだけでも気持ちはぐっと楽になるものです。

そして必要であれば薬を服用するなどして少しずつ改善していくのが良いです。

更年期の症状はいくつか傾向はありますが、個人個人で違うものなので他の人にあっている治療法や対処法が自分にも合うとは限りません。

そんな時に専門家の知識からアドバイスをもらうことで自分の症状にあった対処法を見つけることができます。

更年期うつという言葉もあるほど更年期の頃に精神的に不安定になる人はとても多いので無理は禁物です。

対処法はそれこそいろんな方法がありますので、その中から自分にあった方法を少しずつ見つけていくようにしましょう。

更年期を乗り越えるために…

いかがでしたか?

更年期と言っても様々な症状があり、その出方も度合いも人それぞれです。

ですが、対策や予防をしっかりすることで症状を緩和したりすることが出来ます。

更年期の症状はどれも辛くしんどいものではありますが、女性にとっては避けて通れない道です。

まずは日ごろの生活習慣を見直すことから始めて、しっかりとケアをしていき、更年期を乗り切っていきましょう。