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人間、生きていれば誰しもイライラしたり、ちょっと落ち込む日が続いたり、心配事がある時やや大きな仕事の前には不安感のある時期が続いたりしますよね。
これは老若男女問わず起こり得ることなわけですが、実は更年期における「軽い」精神的症状にもこうした「イライラ」や「不安感」、「落ち込み」、「八つ当たり」が主な症状として見られるんですよね。
いつものちょっとした情緒不安定…と思っていると、気づかないうちに更年期障害の精神的な症状が悪くなってしまうことも考えられます。
今回は更年期による精神的症状を軽度のところでとどめて、そして改善させるための方法をお伝えしていきます。
その不機嫌やイライラ、不安感を放っておくのは危険です!!
一般的に45歳くらいから55歳くらいまでの女性の身体におこる不調を「更年期障害」と呼びますが、その原因は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌減少が主なものです。
この更年期については、ホットフラッシュや身体のだるさ、血圧の変動に動悸…など身体的な不調が有名ですよね。
しかし、忘れてはいけないのが「精神的な不調」です。
冒頭でもお伝えしているように、イライラや不機嫌なんて普通の人でもあることなので、軽いものなら本人ですらその症状が「更年期によるものだ」と気づかないことがあります。
ましてや日によって感情の振れ幅が異なる場合は、調子の良い(気分のが落ち着いていてイライラが少ない)日もあることから「昨日のイライラは気のせいだったのかな」とやり過ごすことも少なくありません。
けれど、更年期障害からくるイライラや不安感、それによっておこった情緒不安定を放っておくと、更年期のさなかにある女性の心は確実に弱っていきます。
心が弱ると、今まで大丈夫だった出来事への耐性も下がるので、ちょっとしたことで自分の感情がコントロールできずに激昂したり、激しく落ち込んだりすることもでてくるのです。
自分の感情がコントロールしづらいと思ったら
更年期によって情緒不安定になっている時と、普段の感情の振れ幅と、一体何が違うのかというと、更年期による情緒不安定は「長引く」ことが特徴として挙げられるでしょう。
例えば普段の感情の揺れなら、落ち込むことがあっても、他に何か気を紛らわせられることが起これば気分は上がることが多いです。
しかし、これが更年期障害、つまりホルモンの影響で気分が落ち込んでいる場合、落ち込みの原因となった物事が解決しても気分はなかなか元に戻りません。
具体例を挙げると…
- 通常の感情の揺れ:仕事でミスをして怒られる→落ち込む→その日のうちに誰かに話を聞いてもらったり、仲の良い人と飲めたりする→気分が持ち直す
- 更年期障害での落ち込み:仕事でミスをして怒られる→落ち込む→気の置けない間柄の人に話を聞いてもらう→気分は上がらずミスを何度も思い出してさらに落ち込む…
こんな感じでしょうか。
普通なら気分が持ち直す出来事があっても、どうしても落ち込んだ気持ちが続くときや、ちょっとしたことや些細なことで感情のコントロールができにくいと感じたら、その時点で更年期障害を疑うのは大切なことです。
もしあなたが一般的な更年期の時期(45歳~55歳)からちょっと離れた年であったときでも、感情のコントロールがしにくいことが続いている時は、何らかの原因で女性ホルモンのバランスが崩れているのかもしれません。
気にかかることがある時は、一先ず婦人科や更年期専門外来を訪ねることをおすすめします。
それ以外にも、まだまだ自分で感情のコントロールはできているけど、たまにキーッ!!となるわ~なんて人は、更年期に効果のあるサプリを飲んだり、気分を落ち着かせる効果のある漢方を探すこともおすすめですよ。
更年期障害からくる精神的な症状にはどんなものがあるの?~軽度の場合~
ここまでに、更年期障害でイライラしやすくなったり、落ち込みやすくなったり…ということをお伝えしてきましたが、更年期障害による精神的な症状には他にどのようなものがあるのでしょうか?
もしあなたが月経前症候群(PMS)でツライな~という思いをしたことがあるのであれば、更年期の精神的な症状も想像しやすいかもしれません。
というのも、更年期障害による精神的な症状というのは、月経前症候群で起こる精神的な症状に似ている部分があるからです。
更年期障害で起こる主な精神的症状(軽度)
更年期障害で起こる軽度の精神的症状には次のようなものがあります。
不機嫌
特に理由もなく不機嫌になってしまうことが増えます。
また、ちょっとしたこと(コンビニのレジに先に並んでいる人がいる…というようななんでもないこと)で突発的に不機嫌になることが増えます。
イライラ
少しの時間が待てなかったり、子どものちょっとした口応えに耐えられなかったり…些細なことがイライラのスイッチを押しやすくなります。
不安感
通常なら不安にならないことをすごく気にしたりすることが増えます。
よくあるのは、外出時に「鍵を閉めたかな?」というような強迫観念にとらわれる感じです。
怒りっぽくなる
イライラや不機嫌に通じる部分があるのですが、理由に見合わないほどの怒りを噴出させることが増えます。
今までは怒るほどでもなかったことなのに、なぜか激昂するほどの怒りになるので周囲の人が戸惑い、人間関係を崩すことにもなりかねません。
お腹が減る(空腹感)
月経前の時期にやたらチョコレートなどの甘いものや油ものが食べたくなる時期ってありませんか?
ああいった空腹感が続き、やたらとご飯を食べてしまって肥満を引き起こすことは少なくありません。
食事が美味しいのは悪いことではありませんが、健康を害するほどの暴飲暴食は控える必要があります。
パニックになりやすい
これもイライラや怒りやすさに共通する部分ですが、負の感情コントロールができにくくなるのです。
焦らなくていい場面で妙に焦ったり、人からちょっとした注意を受けたことに非常に落ち込んでパニックになったりします。
わがままになる
これは最初は家族や身近な人に対して態度が出やすいものです。
わがままも可愛いくらいのものなら良いのですが、更年期障害によるわがままはちょっと他の人からすると「いい加減にしてほしい」と思うようなことを言いがちになるので要注意です。
他人への八つ当たりしてしまう
イライラや怒りっぽさが外に向かって出てしまう人は、そうした負の感情を他人にぶつけてしまうことが増えます。
本当に相手が悪いことであれば、少しくらいは相手も考慮してくれるでしょうが、更年期障害での八つ当たりは「独りよがり」なものの見かたによる八つ当たりなので、あまり続けていると周りが去って行ってしまいます。
さていかがですか?
更年期障害による精神的な症状は、軽度のものでも続けば人間関係を破たんさせかねないものが多くありますよね。
特に怒りっぽさや八つ当たりなどは、家族ですら長く続けば「いい加減にしてよ!」と匙を投げかねません。
もちろん更年期のツラさを家族や身近な人に支えてもらうのは大事なことではありますが、周囲の人だって「人間」なので、完璧にあなたに合わせていくことはできません。
ですから、更年期の精神的な症状というのは軽度であればあるほど、その時点で改善の努力を始めることが大事なのです。
ホルモンが影響していることがわかったのであれば、ホルモンを補充できるようなサプリを飲んだり、食事のなかに女性ホルモンに似た成分をもつ食材を取り入れたりすることも大切。
他には婦人科で血液検査をして、自分のホルモンの状況を知ったり、ホルモン剤の補充で体調や心の状態を管理することも重要ですよ。
更年期障害の精神的な症状というのは軽度の場合だと、普段の自分の性格の中での「負の感情」が表に出やすくなるだけなので、それが「更年期障害」によるものだとはわかりにくいです。
しかし、放置しておくと負の感情は「負のスパイラル」になっていつしか重い精神的症状になったり、完全な精神疾患を引き起こすこともあるので気を付けましょう。
では更年期の精神的な症状が重くなるとどうなるのか…というのは、次のページにて詳しくご紹介しているのでそちらを参考にしてくださいね!
また、当サイトで紹介しているサプリメントを活用すると、ツラい更年期もずいぶんと楽になりますよ!