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更年期障害で出てくる症状では、きっとあなたも「のぼせ」や「動悸」、「めまい」などの症状があることを耳にしたことがあると思います。
更年期障害の症状はこうした「身体に出てくる」症状と、イライラや不安感など「精神面に出てくる」症状があります。
ここでは身体的にみられる症状について「軽度」の場合を中心にご紹介します。
身体の症状で重度のものについては、また別のページで詳しくご紹介しますので、そちらを読んでみてくださいね。
身体の症状には色々な症状がある
更年期障害では、主な原因が「女性ホルモン(エストロゲン)の減少」であるので、その影響から症状は全身的なものから部分的なものまで多岐にわたります。
更年期の初期の頃や、個人的に更年期障害が軽く終わることができたような人は、生活習慣の改善や食生活の見直し、更年期に効果のあるサプリメントの利用などで身体の不調をととのえることもできます。
特に「こうした症状はそろそろ更年期だからかな?」と気づく、更年期の初期の段階で女性ホルモンに似た成分を補充できるようなサプリを利用するといったことをしていけば、軽度の症状で更年期障害をとどめることも不可能ではありません。
できれば症状が軽いうちに、自分でできる身体のメンテナンスを始められると、後々の日々がしんどいものになり過ぎずに更年期を乗り切ることができるでしょう。
更年期を初期段階で気づくためにも、更年期で身体に現れてくる症状についてきちんと知識をもっておくことは大切です。
身体の症状として「全身的に」見られる症状
更年期障害で身体に出てくる症状には全身的なものと部分的なものがあることには冒頭で少し触れました。
この項ではまず最初に、更年期障害で見られる「全身的な症状」についてご紹介します。
のぼせ・暑い・発熱・ほてり
更年期障害の症状として、これは経験した!という声が多い症状が「のぼせ」「暑さ」「発熱」「ほてり」と言った「熱感を伴う症状」です。
特にのぼせに関しては、ホットフラッシュと言って、いきなり顔が熱くなったり、異常な発汗と共に体が熱くなるような症状が見られます。
これは周囲の温度によらないので、他の人が「寒いよね」と言い合っているような環境で、1人だけ「寒くない、むしろ暑くない?」と感じていたり、汗をかくような気候ではないのに1人だけ大量の汗をかいているような時は「更年期の症状かな?」と疑った方が良いでしょう。
月経前に基礎体温が上がって、周囲の寒さに疎くなる経験を持っている人は、自分と周囲との気温の感じ方の差に気づきやすいかもしれませんね。
ただ、こうした症状は高血圧の時などにもみられるので、更年期かな?と思える時期になったらできるだけ自分でも血圧を測るようにしておいた方が健康管理をしやすくなります。
だるさ
どうも身体が重くてやることなすことに時間がかかる…いくら寝てもすっきりしない…。
特に精神的な理由もないのにこうした症状がみられるようになったら、更年期を疑ってみましょう。
初期や軽度の更年期障害ならマカを含んだサプリとか、高麗ニンジンが配合されたサプリなど、滋養強壮系のサプリで体調を整えられることも多いですからね。
ずっとだるいままの状態を続けると精神面にも悪影響ですから少しでも元気がでるようなものを試してみるのは大切です。
倦怠感
だるさにも通じますが、頑張ろうと思っても身体に踏ん張りがきかないとか、身体が重くて思うように動かない…こんなことが続いたら生活習慣や食生活を見直すことが大事です。
月経が不調でなくても、年齢的に「そろそろ更年期に入るかな…?」と思うのであれば、その時点から大豆イソフラボンなど女性ホルモンの補充になるような食べ物を積極的に摂ることも考えてください。
納豆などから大豆イソフラボンを摂れる人はそれで良いですし、ちょっと納豆は…という人はサプリなどを利用して上手に女性ホルモンの補充をすると良いでしょう。
めまい
女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると自律神経のバランスが崩れてくるので、それにともなってめまいを感じる人が増えます。
このめまいは放っておくとメニエール病になることもあるので、できたら早めに婦人科で更年期の検査を受けることも考えましょう。
きちんとホルモン補充治療を受けると比較的早く治すことが可能です。
また、病院に行くほどでもないな…という人は、できるだけ睡眠時間をとることと、女性ホルモンの補充ができるような食べ物やサプリを摂取して自律神経のバランスを整えるようにしましょう。
吐き気
更年期障害による吐き気も、めまいや倦怠感と同じくエストロゲンの減少と自律神経の乱れから起こることがほとんどです。
中には自律神経の乱れによって甲状腺が刺激され、そのために吐き気が強くなる場合もあります。
更年期による吐き気には直接的な治療というのは難しいのですが、それでもホルモン補充療法や日々の生活の中で意識して女性ホルモンを補充するような食事をとるなどすることで軽減します。
軽い吐き気が続く…という人なら、生活習慣の改善や食生活の改善で体調をととのえることも可能です。
肌荒れ
更年期になって増える女性の悩みに「肌荒れ」があります。
これは女性ホルモンの減少で肌の潤いやハリを維持することが難しくなるからです。
こうした悩みにはやはり大豆イソフラボンを含んだ食事やサプリを摂る機会を増やすとか、プラセンタやコラーゲンを含んだ食事・サプリを増やすと言ったことが大切です。
さらに、葉酸などの女性に必須のビタミンも欠かさずに摂るようにすると、1か月くらいで軽度の肌荒れは落ち着いてくるはずです。
全身のかゆみ
更年期障害による全身のかゆみというのは、肌荒れと根っこは同じです。
つまり女性ホルモンの減少で、肌の保湿作用が下がってしまうために起こることだからです。
ですから、更年期障害による全身のかゆみも基本的には女性ホルモンを補充して保湿力を上げることが最短の改善方法になります。
もっと前から予防をしたかったら、40代に入る頃には大豆製品を積極的に摂るようにするとか、プラセンタをサプリで摂取するということをすると良いでしょう。
汗
更年期障害の症状で結構どの人も驚くのが「異常な発汗」です。
これは体を動かしたから起こるというよりは、先にご紹介したホットフラッシュのように「いきなり」汗が噴き出すという現象が起こるのが普通です。
特に暑いわけでも運動をしたわけでもないのに、大体は顔から滴るほど汗が出るとか、全身的にぐっしょり汗をかくと言ったことがあります。
これも女性ホルモンのバランスが崩れたことによる自律神経の乱れが原因です。
自力でコントロールできるものではないので、予防や改善としてはやはり女性ホルモンの補充を意識して行うことが大切です。
一方で、甲状腺の異常でこうした症状が出てくることもあるので異常な発汗が続いた時はできれば1度は婦人科や更年期専門外来を受診することが大切ですよ。
また、更年期障害で急に「手汗」がひどくなったという症状に悩んでいる人も多いようです。
手汗はそれが原因で生活に支障がでることも多いものなので、もし今すぐに手汗の症状をなんとかしたいと考えている方は手汗の情報サイトに目を通してみるといいでしょう。
身体の症状として「部分的に」見られる症状
さて、ここまで更年期障害に見られる症状で「全身的」に見られる症状をご紹介してきました。
ここからは部分的に現れる症状をご紹介していきます。
部分的な症状にはあなたが「以前から慢性的に持っているよ」という症状もあるかもしれません。
しかし、更年期が重なると身体の部分的な症状がちょっとひどくなることが多いので、注意深く自分の身体と向き合ってみてくださいね。
便秘
便秘というのは多くの女性が慢性的に悩んでいることでもあるので、更年期だから便秘なのかな?とは気づかないことが多い症状です。
しかし、エストロゲンの減少で水分の保持が難しくなった体では便秘になる機会がグンと増えます。
元から便秘気味だったけど、最近は特にひどいな…とか食生活が変わったわけでもないのに薬に頼らないと排便ができないな…ということになったら、「更年期」による便秘も疑ってください。
更年期からの便秘は薬で改善することも一時的には良いのですが、できたら食生活を改善することで腸内環境を整えた方がその他の症状の改善にも良い影響があるので対症療法より自分の身体メンテナンスを大切にした方が良いでしょう。
ドライアイ
今や現代病ともいえるドライアイですが、更年期には水分保持の困難と、粘膜を正常に維持することの困難からドライアイになる人が増えます。
もちろんこうした症状には目薬を利用するのが大切ですが、他にもビタミンをしっかり摂って粘膜を正常に保つようにすることも大切です。
通常の野菜だけではビタミンの量が不安という人は、自分が不足しがちなビタミンをサプリメントなどで補給するのも良いでしょう。
耳鳴り
ストレスが多くなってくると耳鳴りが起こることはよくあるので、現代に生きるあなたもストレス性の耳鳴りを感じたことは1度や2度ではないかもしれませんね。
日常的に耳鳴りを感じる人であると、更年期だから…という発想はわきにくいかもしれませんが、更年期による耳鳴りも放っておくと難聴になりやすくなったりするので、初期の段階できちんと治療をするのが大事。
更年期からの耳鳴りかな?と思う時は更年期専門外来を、一先ず耳鳴りだけしか症状がないからという時は最寄りの耳鼻科を受診しましょう。
日常生活ではビタミンをしっかり摂取し、睡眠不足を起こさない生活を心掛けるのが大事ですよ。
足のしびれ・指のしびれ
女性ホルモンが低下すると筋力が落ちやすくなるので、背骨などを支える力が少なくなり、自重が神経を圧迫することが出てきます。
そうすると身近な部分として軽い症状=手足のしびれが見られるようになります。
こうした症状を放っておくとどんどんしびれる範囲が広がって、腰痛や下半身のしびれなどを起こすので、手足のしびれが見られた場合は早めに病院へ行くことをおすすめします。
筋力の低下による神経圧迫は、軽い運動を続けることで改善されることが多いですが、これに「骨粗しょう症」が重なると、腰椎ヘルニアなどになってずっと痛みやしびれを抱えなくてはならなくなりますからね。
物忘れ
人間は誰しも年を重ねれば物忘れが多くなるものです。
ただ、更年期になるとホルモンバランスの乱れから、一時的にかなり物忘れが多くなります。
この物忘れを「更年期だからしばらくは仕方ないか~」と流せれば良いのですが、「私はもしかしたら重大な病気なのは…」と悩むようになると精神的に思いつめられたりしやすくなります。
更年期による物忘れは、一先ず過剰なストレスを感じないようにすることと、しっかりとした睡眠、またバランスの良い食事で改善するので、日常生活を見直すことから始めてみましょう。
動悸・ドキドキ
更年期障害の初期や軽い症状として多くの人が経験する症状に「動悸」というものがあります。
特に運動をしたわけでもないのに心臓のドキドキがすごい…となると不安ですよね。
これは自律神経の乱れが大きな原因なので、自分の身体に無理を強いないのが1番の療法です。
いつもと同じ行動をしているのに、階段を上っただけで息が切れるとか、心臓のドキドキが結構すごい…!という時は、焦らずに深呼吸をして少し体を落ち着かせるようにしましょう。
基本的には自律神経のバランスを整えると良いので、睡眠時間をしっかり取るとか、睡眠の前にゆったりとリラックスする時間をとるようにするなどすれば少しずつ自律神経の乱れも落ち着いてきますよ。
臭いに敏感になる
更年期障害の症状であまり知られていないのですが、実は臭いに対する過敏な反応というものがあります。
これは良い匂いについて…というよりは、ちょっと不快になるような臭いに対して過敏に反応してしまうということです。
他にも、今までは大丈夫だった香りが急にダメになるというのもあります。
つわりを経験したことがある人であれば、あの時の「あ、このニオイ駄目だ」に似ているかなと思います。
例えば男性のニオイ(特に加齢臭)が極端にダメになったり、きつい柔軟剤のニオイが無理になったり…などですね。
ホルモンバランスが落ち着けばそこまでしんどいと思わなくなることも多いので、日常的には大豆イソフラボンを積極的に摂るなどということに気を付けていれば良いでしょう。
こういった、更年期障害時に適した栄養素を上手に摂るにはサプリメントが最もおすすめです。薬とは違うのは副作用などの心配がいらないということ。
かんたんな方法ではありますが、体調のケアとしては非常に効果の高いものになります。ぜひ一度チェックしてみてください。