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更年期を迎えると女性は月経や体調、気持ちの面で変化が起こります。
もちろん『おりもの』という点についても変化が起き、『色』や『臭い』が気になるということも多くなります。
なぜこのような変化が起きるのでしょうか?
また、そういった時の対処方法についてご紹介していきます。
女性ホルモンの減少でおりものに変化がある
おりものは女性ホルモンが充分に分泌されている20代・30代の時は、量も多く、透明で、排卵期になるとべたつくような感じにはなりますが、それ以外は割とサラサラしています。
ですが更年期を迎えると、女性ホルモンの分泌量次第に少なくなっていき、おりものの様子にも変化が起き始めます。
まず変化をじっかんするのが『色』です。
透明な色をしていたおりものが黄色もしくは茶褐色のような色に変わり、下着に付着してシミになったりと困ることがあります。
おりものの量は次第に減少していきますが、サラサラしていた頃よりは若干べとつく感じになることがあります。
そして、一番問題なのが『臭い』です。
今までの20代・30代にあったおりものとはまったく違う臭いを出すことも多くなり、女性にとっては非常に気にかかる部分でしょう。
臭いの変化が起きる理由というのも、実は女性ホルモンの分泌量が減っていく事と深い関りがあります。
おりものというのはもともと、膣内の潤いを保ち続け、病気や雑菌から子宮を守ろうとするために分泌されるものです。
このおりものが膣内に存在するおかげで、膣内での病原菌や雑菌の繁殖を防ぎ、キレイに保持することができています。
ですが更年期を迎えると、このおりものを分泌させる機能が弱くなっていきます。
つまり、更年期の前と比べると自身で膣内をキレイに保持することが困難になり、雑菌などが繁殖しやすい状態になるため、それらの雑菌が膣内で繁殖し、臭いが強烈になる場合があるのです。
さらにこの雑菌が増殖しすぎてしまうと膣内で炎症などを発生させ、場合によっては『膣炎』を引き起こす原因になることもあるので注意が必要になります。
おりものの変化を止めるには?
まず、おりものの色の変化に関しては元に戻すのは難題ですが、臭いの対策は可能でしょう。
更年期を迎える以前にもおりものには多少の臭いはあります。
膣の中にはデーデルライン桿菌という菌が常駐菌として存在しているのですが、この菌は膣内で雑菌の蔵相句を抑制する効果があり、下着に付着し、乾燥すると酸味のある臭いを出す特徴があります。
その臭いとは別で、臭いの原因となるのが先ほど説明した雑菌です。
デリケートゾーンはもともと雑菌が繁殖しやすく、アポクリン腺という汗腺が存在するので、臭いが出やすい場所になります。
そしてデリケートゾーンが不衛生な状態(汗で蒸れるなど)になると雑菌が一気に繁殖してしまい、いつもと全然ちがう臭いを出してしまうのです。
なので、このデリケートゾーンに雑菌を繁殖させないようにすることで臭いの素を断つことが出来ます。
デリケートゾーンの雑菌を増やさないために
デリケートゾーンに臭いの素となる雑菌を増やさないようにするために重要なのは、できる限り清潔に保つことが大切です。
例として、生理時のナプキンの交換をこまめにする、通気性の良い下着を着用したり、入浴もしっかりすることが大切になります。
ですが、過度に洗いすぎるとかえって逆効果になる場合があります。
刺激の強いソープなどを繰り返し使用することで膣内の潤いを保つことができなくなってしまうことがあるのです。
その他にも睡眠不足やストレスなどで女性ホルモンがバランスを崩し、膣内のデーデルライン桿菌が減少することで、雑菌が繁殖しやすくなってしまうので注意が必要です。
更年期に起こる特有の症状に睡眠不足やストレスは大きな問題です。
おりものに限らず、更年期の症状の対策として睡眠とストレスフリーを心がけていきましょう。
おりものに血が混ざっている!
ここで紹介したいのが、おりものに『血液』がまざっている場合です。
いわゆる不正出血というものですが、更年期を迎えると多くの女性が経験します。
更年期を迎えた女性は女性ホルモンであるエストロゲンが減少します。
そうすると子宮内膜が剥がれてしまい、出血してしまう場合があります。
また排卵機能が低下することによって、機能性出血を引き起こしてしまい、不正出血につながってしまう場合もあります。
ですが、それら不正出血自体に大きな問題はありません。
ただ出血が止まらない、出血の量が多い、長引くといった場合は生殖器の病気を患っている可能性も考えられます。
一例として『子宮体がん』『子宮頸がん』『子宮肉腫』といったものが挙げられます。
何か違和感を感じるようであれば早めに婦人科の医師に診てもらうようにしましょう。
女性のおりものについて
おりものというのは膣を守るために非常に大切な分泌物です。
血が混ざっていたり、臭いが強かったりすると何らかの病気の可能性というのも考えられますが、更年期を迎えると膣に限らず様々な器官が機能低下するため、織物の量が安定しなくなります。
そして閉経後は免疫の機能低下の影響でおりものの量が増えるでしょう。
しょうがない部分もあるのですが、どうしても不快なのであれば先ほど紹介した対策方法を試してみるといいかもしれません。
辛い部分もたくさんあると思いますが、しっかりとケアして毎日を楽しく過ごしていきましょう。