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更年期を迎えた時期に妊娠をすることはあるのでしょうか?
それに閉経に伴う症状と妊娠した時の症状が似ているので、違いが判らないということもあります。
そこでこちらの記事では、閉経と妊娠の違いについてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
閉経?それとも妊娠の兆候?更年期初期に生理が来なくなるのはどっちと判断すべき?!
女性も社会進出してきたこともあり、最近は晩婚化が進んできています。
30代後半や40代で結婚・出産を経験する方も少なくはありません。
更年期がやってくるのが45から55歳くらいの年齢なので、場合によっては生理が来なくなったときに閉経なのか妊娠の兆候なのかが判断しづらくなっています。
40代半ばを過ぎたからと言っても妊娠しないことはありません。
20代30代と比べると妊娠の確率は下がるものの、閉経を迎えていない以上は卵巣から卵子が排卵されており、性交渉を行えば妊娠する可能性はあるのです。
20代30代だと規則正しく月経がやってきているでしょうが、更年期初期だとまずは月経不順になりやすいです。
徐々に生理の間隔が長くなってくるのです。
そのため、この日だったら大丈夫だろうという感覚もあてにならなくなっているのです。
閉経なのか妊娠なのか、お腹が大きくなってきている段階ならともかく、素人が判断はできません。
少しでも妊娠する可能性があるのなら、すなわち性交渉を行ったのちに生理が来なくなっているというのであれば早めに病院で検査を行うようにして、妊娠であれば高年齢出産になるがゆえに早めに安全安心で出産できるようケアを行うようにしましょう。
妊娠を望んでいないのであれば、更年期の年齢ではあっても油断することなく避妊をきちんと行うようにしてください。
50代で妊娠したという例だってあるのです。まだ子供が産める身体なのです。
更年期の排卵について。
基礎体温から読み取ろう!排卵がある限りは妊娠である場合も!
家族計画を行なうためにと結婚したら基礎体温を測り始め、希望する人数の子供が望めたらもう行っていないという方も多いでしょう。
しかしながら、自分自身の体を知るためにもできればずっと基礎体温は測り続けて欲しいのです。
高温期と低温期を規則正しく続けていたという方も更年期に向かうと高温期が短くなってきたり、高温期と低温期の差が少なくなってきたり、高温期への立ち上がりがなだらかになって着たりといった変化が現れます。
それはプロゲステロンの排出量が減るためです。
ただそれでも、低温期と高温期に分けることができるなら排卵は続いているということです。
婦人科で検査しなくてもある程度自分で知ることができますし、心構えができ、変化に対応することができるのです。
規則正しかった表がガタガタになるのは心配かもしれませんが、当然の変化です。
なぜなら身体が出産するという役割を終えようとしている現われです。
それとともに、まだ出産する可能性があるということも分かるでしょう。
そのため避妊はきちんとしなければならないのです。
閉経後は高温期がなくなります。
2相性を描いていたグラフはまっすぐになります。
こうして完全に弊刑するまではずっときちんと測り続け、更年期障害や妊娠に対する対策を行なうようにしましょう。
愛する人と臨んだ妊娠ができれば良いのですが、必ずしもそうとは限りません。
もしかしたら性犯罪に巻き込まれるかもしれません。
自身を守るためにも生理が始まったときから終わるまで測り続けることが大切なのです。
生理不順後の症状は閉経?それとも妊娠?
今まで2相性で規則正しく表が描けていた方なら閉経や妊娠の兆候が分かりやすいですが、ずっと生理不順の方もいます。
ストレスや食生活・無理なダイエット・睡眠不足など日頃の生活の悪影響として生理不順は起こりやすいです。
身体が発するサインに気がつくためにも、生理不順の人も同じように基礎体温表は付け続けるようにしてください。
そうすれば、不規則な中にも高温期がずっと続いたり、高温期と低温期の差が減ってきたりといった変化が現れて、閉経や妊娠に気がつけるかもしれません。
そうでなくても、胸が張ったり眠気が襲ったりつわりのような症状が現れたりして心当たりがあるのであれば病院にいってみるのがよいです。
自己判断で薬を飲むのはやめましょう。
更年期が来るのは40代半ば以降くらいからですが、プレ更年期として30代後半から40代くらいに月経周期が乱れる・経血の量が減るといった変化が現れる方も中にはいます。
その際には、女性ホルモンを補うなどの治療が必要です。
更年期の生理不順が続く場合は閉経の可能性が高くなる
閉経すると高温期・低温期がなくなるのは女性ホルモン・プロゲステロンの分泌がなくなるから。
とはいえ、突然になくなるわけではなく、少しずつ減って行きます。
そんな中で起こるのが更年期障害であり、生理不順なのです。
40代半ば頃から起こる生理不順は閉経をもうすぐ迎えるというサインでもあるのです。
基礎体温が2相性をこれまでどおりに描いているのに不調が起こるのであれば病気やストレスなど他のところに原因があるのかもしれません。
それを知るためにも基礎体温はつけておくようにしましょう。
2相に分かれなくなると36.5℃が基礎体温の目安となっていきます。
高温期がなくなって低温期のみに移行していくというわけです。
このため、閉経に近づいていることによる生理不順は高温期の部分がなだらかな山のようになっていって、低温期との差が少なくなっていくという特徴があります。
生理がこなくなって1年以上経つと閉経とみなされますが、その前にグラフで一目瞭然というわけです。
更年期を迎えても妊娠した可能性があるケース!
妊娠すると高温期が続きます。
40代・50代になっていても低温期と高温期を交互に続けているなら排卵は続いています。
そして、低温期のみになり生理がこなくなったのであれば閉経を迎えたのだということになりますが、もし万が一高温期の状態でずっと動かなくなっており生理も来ていないというのであれば妊娠した可能性が高いのです。
40代・50代ともなると閉経に近づき生理不順も起こってきます。
そのため生理が来なかったらこれでもう閉経したのだと勘違いしてしまいます。
基礎代謝も悪くなり、お腹周りに肉もつきやすくなっているので妊婦になって赤ちゃんが大きくなるに連れてお腹が大きくなっているのを太ったのだと勘違いすることもあります。
吐き気があったりおりものの状態が異なるのも更年期障害の一つと思って放っておくことも。そうして出産の直前まで気がつかなかったというケースだってあるのです。
高齢出産となると体力がなくなっており出産もその後の育児も大変です。
ダウン症など染色体異常のリスクは母親の年齢が上がれば上がるほど高くなります。
妊娠高血圧症候群など母体のリスクも高まります。
高齢になって初産ということだと難産になりやすく産後の回復も遅くなる可能性があります。
すでに両親も高齢なので資金面でも育児の面でも当てにはできず、むしろ育児と介護の両方がのしかかってくる可能性だってあります。
定年退職後に最もお金のかかる高校・大学時代を迎えることになったら経済的にも大変です。
高齢出産にはこのようにさまざまなリスクがあります。
それに気がつかない間に妊娠していたとなると、資金面やその他の計画を立てる前に生まれてきてしまうのでもっと大変です。
夫婦でいつまでも仲良くいられるのはいいことですが、避妊はいつまでもきちんと行うようにしましょう。
基礎体温を測り続けていれば、さすがに出産の直前まで妊娠していることに気がつかないというようなことにはならないはずです。
それに、高齢出産には高齢出産なりのメリットだってあります。
晩婚だからとあきらめないで、閉経の前までは赤ちゃんを望み、頑張ってみるのもいいかもしれません。
すでに夫婦二人でしっかり稼いでるでしょうから貯金に余裕もあるでしょうし、親たちも精神面・情緒面で安定しているのでゆとりをもって育てることができます。
友人や知人など皆、育児経験者ばかりなので相談に乗ってもらうことだってできるでしょう。
産婦人科でも妊娠に気が付かないことがある?
更年期になり妊娠をしたときに、体調の変化が訪れたとして、産婦人科で診てもらったとします。
そこですぐに妊娠に気がついてもらえるかというと、ただの更年期障害と診断される可能性は十分にあります。
それというのも、更年期障害でホルモンバランスが乱れ、自律神経症状が出てきます。それが妊娠した時に起きるつわりや生理不順などの症状に似ているのです。
もちろん、医師も妊娠をしているだろうことに気が付き、詳しく検査をすればわかるのですが、年齢と症状から更年期障害であろうと見当をつけてしまうと、問診だけで病名を出してしまいます。
その結果としてお腹が大きくなるまで妊娠していると気が付かない可能性もあるのです。
ただでさえ高齢出産には危険が伴うのに、妊娠していることに気が付かずに、経過を正しく観察することができずに流産などのリスクが高まります。
そもそも、更年期になったとしても妊娠する可能性はゼロではありません。
ですから、性行為をしたあとに、体調の変化が出てきたら、まさかと思っていても妊娠しているかもしれない前提で検査をしてもらうようにしましょう。
月経周期が長くなったり生理遅れが起こることで排卵しなくなったと勘違いする
更年期になると、卵巣はその働きが終わりに差し掛かり、排卵しなくなります。
それがいわゆる閉経です。しかし、完全に閉経するまでは、排卵があるので妊娠する可能性はなくなりません。
閉経する前になると、女性ホルモンの分泌が激減して、それまでは規則的であった月経周期が長くなったり、生理遅れすることもあります。
日頃から月経周期がどの程度の期間で来ているのか、基礎体温はどう動いているのか、排卵検査薬での検査がどう出ているんかといったことである程度調べることが出来ます。
けれども、閉経前になると1年位は月経が来ないこともありますから、もう排卵しなくなったと勘違いしても仕方のないところがあります。
閉経したという勘違いから、気兼ねなく性行為をして、予想外の妊娠をしてしまうことに繋がります。
予想外の妊娠では、今更産む事は考えていないので、結局人工中絶を選んでしまったというパターンに陥りがちです。
では、生理がなかなか来ない、遅いというときに、本当に閉経しているのかどうかを調べることが出来れば、そういった勘違いがなくなり、予想外の妊娠を防ぐことができます。
正確に閉経しているかを知りたいのであれば、病院でホルモン検査などをしてもらうことが最善です。
ただ、更年期障害が出ているときには、その治療は保険が適用されますが、閉経の検査については自費になってしまうこともあります。
そうなるとある程度割高になってしまいまうことは覚悟しましょう。
閉経してしまった場合は『妊娠』しない!
更年期になっても妊娠してしまう可能性がある、ということですが、閉経をしたら完全に妊娠の可能性がなくなるのかということに不安を感じる人がいます。
でも完全に閉経したら妊娠は絶対にありませんから、その心配は必要ありません。
なぜならば、閉経をしてしまうと、もう卵子がないので、いくら性行為をしても受精することは出来ないからです。
ですから、予想外の高齢出産を防ぎたいのであれば、閉経したのかどうかを見極めることが重要になります。
閉経間近になると1年位は月経の周期が空いてしまうため、閉経したのかどうかの見極めは素人には難しくなります。
最終的な判断は医師に診断をしてもらうことが良いでしょう。
もちろん、あえて高齢出産をしたいというのであれば、自然に妊娠する事はできなくても、人工的に妊娠する事はできます。
排卵をしなくなったからといって、子宮の機能までは完全に失われたわけではないので、体外受精で受精卵をつくって、子宮に注入すれば妊娠ができる可能性が出てきます。
個々で誤解してはいけないのは、妊娠することが出来ることと、妊娠することは違います。
たとえ人工的に受精卵をつくって、子宮に注入したとしても、そこから妊娠となる確率はほんの1パーセント以下の確率です。
閉経後は自然妊娠をする確率がゼロになったものが1パーセント以下になる、ということを前向きに捉えるか、それともその数字を見て諦めるかというのは、どれだけ子供を望むのかということにかかっています。
更年期に起こる吐き気とつわりの吐き気…違いは?妊娠の可能性が少しでもあるなら、病院で検査しましょう!
更年期になっても妊娠の可能性があることを考えると、吐き気を感じた時に果たしてそれが更年期障害によるものか、それともつわりによるものかの区別を簡単につけることは難しいです。
更年期による吐き気というのは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが極端に減ってしまうことで自律神経が乱れて、平衡感覚を司る三半規管や視床下部に狂いを生じさせます。
つまり、回転したり車に乗った時に平衡感覚に狂いが生じて目眩がし、そして吐き気がするのと同じ理屈です。
一方でつわりは、完全にそのメカニズムが解明されたわけではありませんが、免疫システムによるものと考えられています。
妊娠をした時、体の中にもう一人の生命体ができるわけですが、母体とつながっているにも関わらず、体の免疫システムはお腹の中にいる胎児を異物として捉えてしまうのです。
そのために異物を排除するための防衛行動としてつわりを引き起こすのです。
このように原因が全く異なるので、吐き気に対処しようと思ったら、適切な行動が必要になります。
ただ、どちらものぼせやほてり、倦怠感などを風邪を引いた時のような症状が出てくるので、体の状態だけを見て判断することは難しいです。
では、どうすれば更年期障害による吐き気とつわりによる吐き気を区別することが出来るのかというと、手っ取り早く判断をする方法としては薬局やドラッグストアなどで妊娠検査薬を購入して使用してみることです。
陽性反応が出たならば最寄りの産婦人科などで診てもらいましょう。
ただし、気をつけなければいけないのは妊娠検査薬も万能ではないという点です。
妊娠検査薬には例外的に妊娠をしていなくても陽性反応が出てしまうケースがあります。
そのひとつが閉経時です。
更年期というは、閉経に近い状態になりつつあるわけですから、もしかしたら妊娠検査薬に反応があっても、妊娠していない可能性は排除できません。
もしかしたら、更年期障害ではなく妊娠かもしれないと考えたならば、病院で超音波検査などをして調べて診ることが一番確実です。
高齢出産のリスクを知ろう(高齢で子供を育てることの大変さ
35歳以上になると高齢出産に分類されることになります。
それは年齢を重ねていくことで、卵子や精子の染色体に異常が出て、出産前に流産や死産をしてしまったり、障がいを持った子供が生まれる確率が高まるからです。
データで見てみると、流産は20代までは0.1パーセント程度ですが、35歳を超えると確率が高まり0.3パーセント、さらに40歳になったら1パーセントになります。
また染色体異常によって起きるダウン症候群については20代で10パーセント台であったのが35歳で20パーセントと倍増します。
40歳にもなれば50パーセントにもなり、五分五分ということになるのです。
妊娠をして子供を産むことが出来ないということも辛いものですが、障がいを持って生まれた子供を育てるともなれば、健常児を育てるよりも苦労が多くなります。
しかも、高齢出産となればどんどんと体が衰えていくわけで、ただでさえ力をつけていく子供の面倒を見ていくことは大変なのに、障がいがあったら更に大きな負担となります。
そして、高齢出産のリスクを考えるとき、子供の成長と自分たちの年齢を考えなければいけません。
年齢によっては、子供が成人をする前に父親の定年退職を迎えて、収入が減ってしまいます。
そうなると大学の授業料や生活費などの負担を貯蓄や年金から支出しなければいけなくなります。
下手をすれば子供が独り立ちする前に亡くなってしまうリスクも考えなければいけません。
高齢出産は、それらのリスクをどう解決するのかよく考えてから判断するべきです。
まとめ
いかがでしょうか?
更年期での出産はそれなりのリスクがあることはご理解いただけたかと思います。
それでも決して出産が出来ないわけではないので、もし妊娠の可能性があるなら、しっかりと診察をしてもらいましょう。