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数多くの女性が『胸の張り』を経験したことがあるのではないでしょうか?

女性の身体の仕組み上、生理の前に胸が張るというのはごく自然なことと言えますが、注意しないといけないこともあります。

生理後に胸の張りが気になったり、胸が張るというよりも痛みが出てくるというのは珍しく、少し心配になりますよね。

そこでこの記事では、更年期と胸の張りと痛みの関係性をご紹介し、緩和方法を説明していきます。

生理前に胸の張りを感じる場合

通常、女性は生理前になると女性ホルモンの1つである『プロゲステロン』が分泌されて、妊娠や出産の準備を始めます。

その過程の中で出産後に授乳するために乳腺が発達するので、胸に張りを感じるようになるのです。

なので生理前に胸の張りを感じるということに関しては、女性にとってごく自然なことであって、特別心配することはないでしょう。

生理後にも胸の張りや痛みを感じる原因とは?

では、生理が終わった後にも生理前と同じ様な胸の張りや痛みがある場合は、何が原因となっているのか?

その原因をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

ホルモンバランスが乱れている

睡眠不足やストレス、急激なダイエットなどでホルモンバランスが乱れてしまうと、生理後であっても女性ホルモンであるプロゲステロンが過剰分泌されてしまい、生理が終わった後でも乳腺が発達したままになり、胸に張りを感じることがあります。

更年期の影響

更年期特有の症状として、胸の張りや痛みが出てくる場合があります。

更年期を迎えることで次第に女性ホルモンの分泌量が低下していき、それでも分泌を促すように脳からの指令が出続けます。

その結果、ホルモンバランスが乱れてしまい、このような症状が現れてくるのです。

それ以外にもホットフラッシュと呼ばれるのぼせ・ほてりや急な発汗、倦怠感などは感じていませんか?

もし感じているようであれば更年期が原因となっている可能性を疑いましょう。

妊娠初期の可能性

もしかすると新しい命を授かっている可能性も考えられます。

生理だと思っていた出血が不正出血で、妊娠していることもありえます。

妊娠している可能性を考え、ほかにも妊娠初期の症状がないか確認してみましょう。

念のために生理予定日の1週間後に妊娠検査薬を使って確認してみるようにしましょう。

疾患の疑い

胸に張りを感じる場合、その多くは生理前の症状であったり、更年期特有の症状が主に考えられますが、可能性の1つに『乳がん』や『乳腺症』などの乳腺疾患を疑う必要があります。

乳腺疾患にはいくつか種類があるので紹介していきます。

  • 乳腺症
  • 乳腺症の場合、乳房の張りとは別で乳房全体が硬く感じたり、痛みを感じます。

    乳腺症は重い病気ではなく、女性ホルモンの影響を受けて発生する乳腺の変化なので心配はいりません。

    この症状は閉経と同時に症状はなくなります。

  • 乳腺のう胞
  • 乳房に張りがあり、生理不順や生理前に乳房に痛みやしこりが発生するという症状が特徴です。

    原因は乳腺の中に液体を含んだ袋のようなものができます。

    その袋が大きくなるとしこりのようなものになることもありますが、良性のものであって心配はいりません。

    乳腺症の1種なので閉経とともになくなることが多い症状です。

  • 乳腺繊維腺腫
  • 胸の張りや痛みを伴い、乳房に硬いしこりがあって触れると動く

    乳腺にできる良性の腫瘍の1つです。

    生理の周期で変化がなく、閉経後に年齢とともに小さくなっていきます。

    押すと痛みを感じることもあるしこりで、急激に大きくなってしまう場合には良性であっても切除が必要なことがあります。

  • 乳管内乳頭腫
  • 胸の張りはあるけれど、痛みがなく乳首から液体が出てきます。

    また、乳房を触るとしこりのようなものを感じることがあります。

    乳管に発生する良性の腫瘍の1つです。

    ただ、そのうちの2割ほどの女性は乳がんの可能性があり、乳首をつまむと血液を含んだ分泌液が出る場合は早めに検査をしたほうが良いでしょう。

  • 葉状腫瘍
  • 乳腺繊維腺腫とよく似た症状の良性の腫瘍です。

    症状として、胸の張りや痛みにしこりが発生します。

    そしてそのしこりが一気に大きくなります。

    そのまま放置するとかなり大きくなっていき、痛みや皮膚を引っ張られているような症状が出てくる場合があります。

    この腫瘍は良性がほとんどですが、稀に悪性のものもあるため切除してしまうのが通例のようです。

  • 乳がん
  • 胸の張りや痛み、硬く動かない石のようなしこりがあったり、乳房を引っ張られているような症状が出ます。

    また、乳首から血液を含んだ分泌液が出てくる場合は乳がんの疑いがあります。

    乳がんは乳管にできる悪性の腫瘍で、他の疾患と症状があまり変わりません。

    痛みに関しては伴う場合もあれば友わない場合もあります。

    更年期を迎えた女性の場合は触診だけでは判断が難しいため、マンモグラフィーやエコーといった医療機関での診察が必要です。

また出産経験のない女性の場合は乳腺にできる良性腫瘍という可能性も考えられます。

胸の張り以外にも痛みやしこりがある場合、一度病院で診察してもらうようにしましょう。

生理が終わっても胸に痛みを感じるときは…

生理後に胸の張りや痛みを感じるようであれば、まずは病院で診察してみて疾患がないかしっかり診てもらいましょう。

そのうえで、病気の心配がないのであればセルフケアで胸の張りや痛みを緩和するためにできることをしていきます。

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胸の張りや痛みを緩和せせる方法

食生活を見直す

まずは食生活から見直していきましょう。

動物性脂肪の摂りすぎは女性ホルモンのプロゲステロンの分泌を促進させてしまうので注意が必要です。

逆に摂らな過ぎても体にとって悪影響なので、程よく食べるようにしましょう。

そして食生活の改善をするときは様々な食材をバランスよく食べるように心がけ、栄養バランスのよい食生活を送ることが大切です。

ストレスとうまく付き合っていく

ホルモンバランスに悪影響を与える1番の原因がストレスです。

日々の生活の中で完全にストレスを失くすというのはできませんが、ため込んだストレスを趣味・習い事などで晴らすことが出来ます。

定期的にストレスを発散させる時間を確保して、気分転換して気持ちにゆとりを持つようにしましょう。

ゆったりとした下着をつけよう

胸の張りや痛みがあるときにキツめの下着をつけることで、張りや痛みを増加させてしまうことがあります。

違和感を感じている間は、ワイヤーのないものやソフトカップのもの、カップ付きのキャミソールを着るようにして、胸をゆったりと包んであげましょう。

セルフチェックしてみよう

実際に症状が出ていないかセルフチェックしてみましょう!

頻繁に行う必要はないので、月1回くらいで問題ありません。

生理がある場合、生理中は胸が張ったりするので生理後に行なうと良いでしょう。

ではチェックしていきましょう!

  • 左右で差がないか?
  • 両腕を上げて胸にへこみなどの変形はないか?
  • わきの下や鎖骨周辺のリンパ節にしこりはできていないか?
  • 胸を引っ張られているような感じはないか?
  • ブラジャーなど、下着に分泌液が付着していないか?
  • 乳首をつまんだ際に分泌液がでないか?

いかがでしたか・

1つでも該当した場合は注意が必要です。

「私は大丈夫!」と油断せず、病院で検査してみることをオススメします。

また、あなたの血縁上で婦人科系の病気になったことがある人がいる場合は定期的に検診を受けると良いかもしれません。

更年期と胸の張り・痛みについて

いかがでしたか?

胸の張りや痛みには更年期以外にも様々な要因があります。

まずは胸意外にも何か症状が起きていないか確認してみましょう。

もし更年期が原因となっているのであれば、規則正しい生活やストレスをためすぎないようにしてホルモンバランスを整えることを第一にすることが大切です。