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最近やる気が出ない、寝つきが悪く睡眠がとれない、身体が重いなど、気分のすぐれないことはありませんか?
もしかすると男性更年期障害の症状かもしれません。
更年期と聞くと女性特有のものだと思われがちですが、男性にも起こりうるものなのです。
現在の日本では約600万人ほどの潜在患者がいるといわれていて、中高年層の働き盛りの男性には注意が必要になります。
この記事では、男性の更年期についての基礎知識から症状・セルフチェック方法などをご紹介していきます。
ぜひ参考にしていってください。
男性の更年期とは?
男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌は20代から30代にかけてが全盛期で、40代以降は年齢を重ねると共に男性ホルモンの大半を占めるテストステロンという成分が減っていきます。
40代以降の男性はテストステロンの分泌量が低下していき、更年期特有の症状を出すことがありますが、女性のように閉経をボーダーラインとしたホルモン分泌の減少に伴う症状とは異なるので、男性の場合、『更年期』という事を自覚しない人が女性よりも圧倒的に多いのです。
男性の更年期に起こる症状とは?
男性の更年期に起こる可能性が大きい症状というのは、疲れやすくなり疲労感を感じやすくなるということ、また気分が晴れずイライラしたり憂鬱な気分となります。
その他にも精力が減退していったり、肩こりや腰痛、眠れなくなったりすることがあります
上記の症状は、男性ホルモンの分泌量が減少するに伴い、早い人だと40代に起こることがあるのです。
一般的には50代に、症状の発症に多少の差はありますが、経験する男性が多いと考えられています。
なので男性の場合は、50代からが更年期の突入と言えるでしょう。
男性の社会的更年期について
男性の社会的更年期の典型的なパターンは、定年退職という目的地が見えてくる年齢を指しています。
現在では働いている女性もたくさんいるので、定年退職というのは男性に限ったことではないと思いますが、仕事が男性の人生の中で占める割合というのは、一般的に男性の方が、育児・家事などをしながら働いている女性よりも遥かに多いでしょう。
サラリーマンは、今までに家族や会社のために仕事一筋でやってきたという人が多いと思います。
そういった人たちが定年退職や早期退職制度によって、『あなたは会社のことや仕事のことに関して、もう何も考えなくて大丈夫です』と暗黙の了解のように表意されたりすると、今まであった目標や目的を一気に失うことになり、まるで生きる目標を喪失したような気持ちになってしまうのではないでしょうか。
会社や仕事からの卒業が、人生の引退を宣告されてしまったような気持ちになってしまいます。
しかも、時期的にもちょうど自分自身の体力や精力も減少してきて、自身が揺らめくタイミングです。
また、自分では普通に若い女性を誘ったつもりでいても、周囲からは「いい年して、若い女性を連れ歩いてなにやっている」などと白い目で見られたりすることで、自分自身の年齢を改めて認識させられたりもするでしょう。
そんな風に、世間から自分を『いい年』だと見られていることに気付くと、男性は老け込んで元気を失ってしまい、心理的にも老け、その影響で肉体的にもさらに老けてしまいます。
男性更年期は何歳くらいから起こるの?
男性の更年期の場合、女性の更年期のプラス10歳くらいと言われています。
女性の更年期が45歳前後が平均とされているので、男性の場合だと55歳前後が更年期の始まりとなるでしょう。
ですが、最近では男性の更年期が若年化しているという傾向があります。
男性の更年期による症状は加齢男性性腺機能低下症候群『LOH症候群』と呼ばれており、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が減少することによって引き起こされます。
テストステロンはストレスや睡眠不足などにより分泌量が減少し、ストレスの多い現代では仕事に精を出す30代後半から男性更年期障害になってしまう人も多くいるようです。
自分が更年期かどうかセルフチェックしてみよう!
- 以前よりも、体や気分的に疲れやすくなったり疲れが取れず、何をするのにも憂鬱になった
- 肩こりや関節痛、腰痛など、身体の節々が痛む
- 突然身体がのぼせるようにほてってしまったり、緊張してもいないのに汗をかいたりする
- 寝つきが悪く、睡眠がしっかり取れなかったり、眠れたとしても睡眠が浅い
- ヒゲがなかなか伸びなくなった
- 以前よりもちょっとした出来事でイライラしたり、グチグチ言うことがある
- 気持ちにムラができるようになり、虚無感からかどんなことにも意欲がわかない
- 自身の人生の山場は過ぎたと思う
- 以前より朝勃ちの回数が減少した
- 若いころに比べ、性行為をしたいと思わなくなった
いかがでしょうか?
以上の質問で3つ以上チェックがついた場合は注意が必要です。
なるべく放置せずに、一度病院で診察してもらうことをオススメします。
こんな人は更年期を迎えても症状が出にくい!?
どんなに仕事の量が適切な量であっても、楽しく働けていないという場合は注意が必要です。
ですが仕事の上手くいっていなかったり、仕事に対してやりがいや目標を見出すことができていないという場合であっても、仕事の後に趣味の時間を持てていたり、交友関係や女性関係で充実している場合であれば、前者と比較しても更年期障害になりにくいと言われています。
趣味や遊び、習い事も自己実現をするために必要な社会的活動であって、そういったものを持たない活動範囲の狭い男性は、仕事でトラブルを起こしつまずいてしまったり、仕事を失くしてしまうことで更年期障害を引き起こす原因となってしまうのです。
また、日々の生活の中で男性ホルモンの分泌量を増やす方法があります。
- 筋トレ
筋トレをすることで男性ホルモンである『テストステロン』を分泌することができます。筋肉を大きくするためにはテストステロンは必須なので、筋トレをして傷んだ筋肉が修復する際にテストステロンがたくさん分泌されます。
- 食事
バランスの取れた食事も大事になりますが、肉類や脂質を多く摂ることで筋肉の増加に貢献することができるでしょう。 - 睡眠
自分に合った枕や布団を選ぶことで、より質の良い睡眠を取ることができます。睡眠をしっかりとることでテストステロンの分泌を促進することができるのです。
もし更年期の疑いがあっても…
万が一、あなたに更年期の疑いがあっても悲観的にならないようにしましょう。
マイナスな考え方はさらに症状を悪化しやすくしてしまいます。
もし疑いがあったら、まずは病院で一度診察してもらい、しっかりと受け止め、なるべく活動範囲を広げるようにしましょう。
そうすることで仕事や家庭以外にも自分の居場所を見つけることができ、新たな目標や楽しみを見つけることができます。
とにかく楽しく過ごすことが何よりも大切です。
いつまでも男らしく、楽しく生きていくためにも、今までの生活を一つずつ見直してみるのはどうでしょうか?