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普段何気なく生活していると、急に耳の中で『キーーーン』と鳴り響くことってありませんか?
実は更年期を迎えるとこの耳鳴りが増えてしまい、それに悩む女性も少なくないのです。
特別重い病気というわけでもないので、今すぐに対処しないといけないわけではないのですが、どうしても気になるし不快に感じます。
家事や育児、仕事、プライベートタイムであろうとお構いなしに襲ってくる耳鳴りのせいで気が散ってしまいますよね。
そこでこちらの記事では、そんな耳鳴りの症状に悩むあなたの悩みを解決するために、症状の原因から対処方法まで詳しくご紹介していきます。
この記事を読むことで症状を改善・緩和することが出来るので、ぜひご参考にしてみてください。
耳鳴りの症状のつらさは人それぞれ!口コミで症状を見てみよう
私は昨年くらいから症状が起きるようになりました。
今まではごく普通に生活していたのですが、ある日急に耳鳴りが多発するようになって、それと同時にめまいを感じるようになったんです。
耳鳴りは我慢すれば何とかなるのですが、めまいはどうしようもありません。
視界がグルグルするような感じになり、ひどい時には立っていられなくなります。
46歳くらいから更年期の症状が悪化してきて、耳鳴りが起きるようになりました。
静かな場所にいてもキーンという音が耳の中で響いて、仕事や家事をしていても集中が出来ない状態です。
あと、たまにめまいが起きることもあります。
めまいは目が回るような感じですが、ごくまれにふわふわしたような感じのときもあります。
どちらもパート中に起きたりすることが多く、正直しんどいです…。
現在49歳の専業主婦です。
普段、自宅で家事をしていたりすると急にめまいが起きることがあります。
突然体が揺れたように感じて、その場に座り込むようなときもあるくらいの状態です。
あとはソファから立ち上がったりするとクラクラしたりして、私生活に支障が出ています。
どうやったら症状を改善できるのでしょうか?
これって何かの病気なのでしょうか?
以上のように人によって症状の度合いが多少異なりますが、更年期のめまいや耳鳴りは併発することが多いようです。
めまいにも2種類あり、視界がグルグル回るような『回転性のめまい』、そして体が宙に浮くような感覚になる『浮動性めまい』があります。
特に更年期の女性に多く表れるのが『回転性のめまい』で、突然視界がグルグルしだしたり、揺れているような感覚に陥ります。
症状がひどい場合は立つことも困難なことも考えられます。
更年期のめまい・耳鳴りの原因って何?女性ホルモンが影響していた!
更年期に起きるめまいや耳鳴りの原因は、女性ホルモンの1つである『エストロゲン』の分泌量が急激に減少することによって、自律神経がバランスを崩してしまうことが原因です。
自律神経は交感神経と副交感神経のの2つがバランスを取りながら保っているのですが、そのバランスが崩れてしまうと身体の至るところで不調が起きてしまいます。
特に更年期を迎えた女性は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が低下することで、代謝が悪くなり、血液の循環が悪くなりやすいのです。
血行が悪くなることで身体の機能を正常に動かすことが出来なくなったり、機能が低下することでめまいや耳鳴りを引き起こしやすくなります。
また、代謝が悪くなることで体内の水分の循環も低下してしまい、『痰湿』という老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
この痰湿は粘度が高く、血液循環を妨害することがあり、そのせいで血行不良を引き起こしてしまうことによって耳の中の神経などの血液を送れなくなってしまうのです。
そうすると、神経などの働きが悪くなることで耳が詰まり、結果耳鳴りが起きてしまいます。
その他にも、更年期を迎える頃になると生活環境が大きく変化することが多く、そのストレスから脳をはじめ、血管を収縮してしまうことによって血液循環を悪くしてしまい、めまい・耳鳴りを引き起こすことがあります。
それと更年期以外にも耳鳴りやめまいを引き起こす可能性があるとすると、『突発性難聴』『メニエール病』『動脈硬化』などの病気が原因となって症状を起こすことがあるので、症状がひどく重いと感じるようであれば、医療機関で医師の診断を受けるようにしましょう。
これで改善!更年期のめまい・耳鳴りの対処・対策法
更年期に起きるめまいや耳鳴りは、年齢重ねるごとに悪くなっていく血液の循環を改善していくことが重要です。
これからご紹介する方法は自宅でできて手軽で簡単なものなので、ぜひご参考にしてみてください。
適度な運動
年齢を重ねるごとに筋力は低下していきます。
また普段の生活の中で、家事・育児・仕事に追われ、なかなか運動する習慣がない場合はこの機会に運動をすることをオススメします。
身体に筋肉が付くことで血液の循環がよくなり、症状の改善に効果が期待できるでしょう。
特にインナーマッスルと呼ばれる、体の芯を鍛えることによって、代謝の促進が良くなるのです。
普段運動をする習慣がない人が急に激しい運動をすると、故障してしまう危険性もあるので、まずはストレッチやヨガなどの軽い有酸素運動から始めることをオススメします。
運動をする際は腹式呼吸を意識しながら、鼻から息を吸って、口からゆっくりと息を吐きだします。
腹式呼吸を意識するだけで有酸素運動の効果を高めてくれますし、自律神経のバランスを整えてくれる効果があります。
睡眠の改善
普段から夜更かしをしていたりしませんか?
普段の生活の中でストレスになるようなことはたくさんあります。
そのストレスから身体と心を開放するのには睡眠が一番重要なのです。
出来る限り7時間程度の睡眠と、毎日同じ時間に就寝・起床するように心がけましょう。
そうすることで乱れた自律神経も整い、症状が和らいだり、改善することが出来ます。
また、なかなか寝付けない場合でも焦らず、目をつむっておきましょう。
睡眠時よりも効果は低いですが、リラックスすることができるので、焦って不安に感じる必要はありません。
食生活の改善
普段、どのような食事をされていますか?
お肉や揚げ物などの脂っこい食事ではないですか?
先ほどご説明した痰湿はそういった脂っこい食事により、血液の流れが悪くなることも1つの原因です。
ですので、野菜や青魚を中心としたバランスの良い食事をすることが重要です。
特におすすめの食材は大豆製品で、大豆製品には『大豆イソフラボン』という成分が含まれており、この成分には女性ホルモン(エストロゲン)と同じような働きをしてくれる効果があります。
更年期の症状は女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少によるものなので、これらを摂ることで症状を緩和・改善することが可能です。
また、大豆製品には『サポニン』という成分も含んでおり、この成分は滞っている血液の循環を改善することができます。
これらは納豆や味噌、豆乳、豆腐などに含まれており、コンビニやスーパーで簡単に手に入れることができ、手軽に調理することができるのでおすすめです。
それ以外にも一緒にビタミンEを摂ると良いでしょう。
ビタミンEには抗酸化作用があり、体内の脂質が酸化してしまうのを防いでくれるのです。
その結果、血液の流れを良くし、血液循環をサラサラに保つことが出来ます。
食事などで摂る分に関しては問題ありませんが、サプリメントなどで摂取する場合は摂りすぎに注意が必要です。
過剰に摂りすぎることで出血が止まりにくくなってしまったりすることがあるので、程々にしておきましょう。
ナッツや植物油、アボカド、ウナギ、たらこなどに多く含まれています。
めまい・耳鳴りに効果的なツボ押し
頭竅陰(あたまきょういん)
耳のうしろにある骨の出っ張りのくぼみ部分のツボです。
中指と人差し指を使って、下からゆっくりと押し上げるようにします。
痛くならない程度に5秒×3セットほど行ないましょう。
耳門(じもん)
もみあげ部分にある、口を開いたときにくぼみができるところから指を1本分下にあるツボです。
中指でゆっくりと圧をかけていきます。
あまり力を入れずに気持ちいい程度の圧で行ないましょう。
こちらも5秒×3セットで完了です。
ストレスを溜め込まない
現代社会の中でストレスなく生活するのは非常に困難です。
そのためストレスと上手に付き合っていく必要があります。
ですが、更年期を迎えた女性にとってストレスは天敵と言っても過言ではありません。
なぜならストレスによって自律神経が乱れ、症状をさらに悪化させかねないからです。
なので、症状を悪化させないためにもストレスを発散させる方法を見つける必要があります。
発散方法は趣味でも、おしゃべりでもなんでもかまいません。
まずはストレス溜め込まないということが非常に重要になります。
読書に没頭したり、エステやマッサージでリラックスしてきたリ、近所の友達とお茶をしながらご主人の愚痴を言い合ったりするなど、あなたがリラックスできる方法で少しでも気持ちと身体の緊張を解きほぐしていくようにしましょう。
最初は無理をせず、自分のペースで!
どうでしたか?
以上の5つの改善・対策法をご紹介させていただきましたが、どれか気になるものはありましたか?
私のおすすめは食事と運動の改善です。
私自身も43歳くらいのときに更年期障害が発症してずいぶん苦しみましたが、食生活を見直してみたり、適度な運動を取り入れたことで、症状がだいぶ良くなったのです。
さすがに毎日大豆製品を出していたら家族にブーイングをされたので、大豆製品を食べれないときはサプリメントなどで代用しています。
運動も毎日空いた時間にヨガをするようにしていて、最初は症状を治すために始めたつもりが、今では趣味の一つになってしまいました(笑)
はじめは症状を早く治したいからと無理をすることが多いのですが、かえってそれがストレスになることもあるので、自分のペースで無理のない範囲で行ないましょう。
症状がつらい!そんな時は病院へ!
先ほどご紹介した方法を用いても症状が改善したり和らいだりしない場合は、更年期の症状が悪くなっているか、または別の病気が関係している可能性もあります。
更年期の症状が悪くなっているようであれば、ホルモン補充療法(HRT)や漢方などの治療を受けることが出来ますが、『突発性難聴』や『メニエール病』など、別の病気が原因となっている場合はそれぞれに合った治療法を取らなければならないので、早めの診断を受けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
更年期を迎えた女性はめまいや耳鳴りに限らず、まずは自分自身を大切にして無理をしないようにしましょう。
今まで頑張ってきた分、少しの間ペースダウンしても良いのです。
更年期というのは、その後の老年期を快適でスムーズに過ごすための準備期間です。
今、無理をしてしまうとそのツケがすべて老年期にまわってしまいつらい思いをしてしまうでしょう。
そうならないためにも、今はゆっくり休憩して心身共に労わってあげることで、よりよい生活を送ることが出来るようになります。
更年期はつらいことが多いとは思いますが、上手に付き合っていくことが何よりも大切です。