この記事は約 3 48 秒で読めます。

家でも職場でもやらないといけないことはたくさん去るのに全然やる気にならない。

頑張って取り組んでもすぐに疲れてしまったりして、周囲の人たちからはだらけている・サボっているなどという目で見られ、白い目で見られるように…。

好きでそんな状態なわけでもないのにそんな目でみるな!と思ってしまいますよね。

更年期を迎えた女性は思ったように体を動かせなくなったり、行動できないという症状が出ることをご存知ですか?

そのせいで自分自身を責めていたりませんか?

このように、やる気が出ない・身体が動かないといった症状は更年期に起きる身体の変化が影響しているのです。

そこでこちらの記事では、そんな更年期特有の症状である『無気力』についてご紹介していきます。

この記事を読むことで原因や症状の緩和・改善が可能となっているので、ぜひご参考にしてみてください。

身体がだるい、やる気が出ない…そんな無気力感の原因は何!?

女性は45歳から55歳くらいになると更年期を迎え、女性ホルモンの分泌量が急激に減少します。

その影響でホルモンバランスが乱れ、自律神経に異常が起きてしまうのです。

ホルモンバランスや自律神経には代謝の管理を担う部分があり、更年期を迎えそれぞれがバランスを崩すことで、普段の活動するためのエネルギーが生産しにくくなってしまい、無気力・疲労感・倦怠感といった症状を引き起こします。

これらの症状は、丸一日身体を休めても改善することがなく、ずっと続くのが特徴で、普通の疲労感や無気力感などとは対照的です。

なので、以前のように仕事や家事がスムーズにこなすことが出来ず、自身を責めてしまったり、周囲の人たちにサボっている、だらけているなどと言われて傷つき、白い目で見られ悩んでしまうことも少なくないでしょう。

そのようなことでストレスを抱え込んでしまい、症状を悪化させることもあるので、疲れやだるさ、やる気が出ないようなときは無理はせず、自身のペースを落とすようにすることが大切です。

症状を改善・緩和するために!対策・対処方法について

生活習慣を見直す

生活習慣が乱れることで自律神経に影響を与え、バランスを崩してやすくなってしまいます。

普段から偏った食事をしたり、寝る時間が遅くて睡眠時間を確保できないなど、不摂生な生活をすることで更年期特有の症状が悪化しやすくなってしまうのです。

また、今までよりも仕事や家事、育児などのペースを少し落としていくことが大切です。

無理をしすぎると思わぬ悪影響が出る場合もあるので、スローペースの生活を心がけましょう。

睡眠をしっかりと取る

睡眠というのは更年期を迎えた女性にとってとても重要なものと言えます。

睡眠時間が短く、就寝時間や起床時間がバラバラでは自律神経の交感神経と副交感神経がバランスを取りにくく、身体や心に多大な影響を与えてしまいます。

無気力や倦怠感、疲労感はもちろん、ほてりやのぼせといったホットフラッシュ、冷え、頭痛など様々な症状を引き起こしてしまうでしょう。

ですので、出来る限り睡眠時間は7時間、就寝時間と起床時間は毎日同じ時間にするようにすることで、症状を和らげたり改善することが出来ます。

食生活見直してみる

意外と食事と更年期を結びつけることがないかと思いますが、無気力・倦怠感・疲労感を和らげたり、改善させるにあたって、食事を大切にすることは重要なのです。

先ほどもご説明しましたが、更年期特有の症状の主な原因は女性ホルモンの急激な減少による自律神経の乱れが関係しています。

その原因である女性ホルモンのひとつである『エストロゲン』という物質と同じような働きを持つ栄養素があり、それを食事で摂ることで症状を和らげたり改善することが出来るのです。

その栄養素とは『大豆イソフラボン』といって、納豆や豆腐、味噌、豆乳などの大豆製品から摂ることが出来ます。

大豆イソフラボンという名前は最近よく見かけるようになりましたが、更年期の女性にとって必要不可欠なものとなったのです。

スーパーやコンビニでも簡単に手に入り、手軽に調理ができるので私もおすすめしています。

その他にも効果的なのが『チロシン』という成分です。

このチロシンにはアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンといった神経物質の素となる栄養素で、無気力などの症状が起きるときはそれらの神経物質が不足している状態なのです。

なので、神経物質が不足している状態を回復させるためにも、意識してチロシンを摂ることで症状を良くする効果が期待できます。

ドーパミンは『やる気』、ノルアドレナリン『集中力』の素となっていて、これらの分泌量が減少すると物事の関心が薄れ、あらゆることに対して意欲が湧かなくなるといったリスクがあります。

そんなドーパミンやアドレナリン、ノルアドレナリンの素となるチロシンが豊富に含んだ食材は…

  • チーズ
  • バナナ
  • アボカド
  • 大豆製品
  • 乳製品
  • たらこ
  • etc…

これらの食材にチロシンが多く含まれており、一緒に糖分を摂ることで効果的に摂取が可能となってします。

また、これらの食材を毎回の食事で摂るのが大変であったり億劫であれば、サプリメントなどで上手に摂ることもできるので、ぜひ試してみてください。

SPONSORED LINK

湯船でリラックス

普段お風呂に入る際に時短のためにシャワーだけで済ませていませんか?

それだけでは身体や心はリラックスすることが出来ず、症状を緩和させることが出来ません。

41~42℃くらいの少し熱めのお湯を張り、ゆっくり浸かるようにしましょう。

そうすることで、自律神経の一つである副交感神経が優位になり、身体と心をリラックスさせてくれます。

また、朝起床した時に身体がだるくてやる気が出ないときには、同じくらいの温度のシャワーを浴びた後に手足に冷水をかけることで自律神経が刺激され、しっかりと目を覚ますことが出来るでしょう。

適度な運動で身体と気持ちをほぐす

息が上がるほどの運動ではなく、逆に息を整える程度の運動は自律神経の乱れを整え、リラックス効果が期待できます。

よく間違えてしまいがちなのが、ジョギングです。

有酸素運動でジョギングをしていても気付かないうちに息が上がり始め、最終的にはバテバテ…。

これでは効果が半減してしまうので、息が上がらない程度にスピードを抑え、本当に無理のない程度速さでジョギングをします。

それ以外にもヨガやストレッチなども更年期の症状には有効で、腹式呼吸を意識しながら行なうことで副交感神経が優位に働き、身体と心をリラックスさせてくれると一緒に、日ごろの運動不足も解消できるでしょう。

周囲の人たちに助けを求める

更年期を迎えると何事も自分一人で抱え込みになりがちで周囲の人たちに頼らなくなってしまうことが多いようです。

家事や育児、仕事など、多忙ではありますが、決して一人で抱え込んだりしないようにすることが大切です。

何よりもペースを落とすということが重要で、そのためには家族や職場の人たちに相談して頼めることは任せてしまいましょう。

また、相談したり打ち明けることで周囲の人にも理解してもらうことができ、自分自身の気持も肩の荷が下りてかなり楽になります。

無気力と鬱の関係性とは?

更年期障害=鬱と思う人もいますが、実際はそうではありません。

更年期の症状は女性ホルモンが大きく関係していますが、鬱の原因は精神的なストレスが原因となっています。

症状はほとんど似通っていても、根本的な原因が違ってくるのです。

ですが、どちらが原因と言われると症状にほとんど差がないので判断がしにくいというのが現状と言えます。

なので、症状の原因を突き止めるためには医療機関でしっかりと検診してもらうことが重要です。

まとめ

いかがでしたか?

更年期に起きる無気力・倦怠感・疲労感にはたくさんの改善方法が存在します。

何度もお伝えしていますが、まずはゆっくりと身体と心を休めて心身ともにリラックスさせていくことが大切です。

そのためには周囲の人たちの協力が必要になってくると思いますし、打ち明ける必要もあります。

決して一人で抱え込んだりするようなことはせず、少しずつできることから行動を起こしていきましょう。

更年期というのは、その後の生活の準備期間です。

今できることを少しずつ始めることで、その後の生活がより楽になるはずです。

いきなり全て変える必要はないので、ゆっくりと変化を起こして、その後の生活をスムーズに過ごせるようにしていきましょう。