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不正出血と聞くとちょっと不安になりますよね。
ですが、更年期の不正出血が起きるのというのは、特別危険なことではなく、心配する必要はありません。
なぜかというと更年期に発生する不正出血というのは、女性ならどんな人でも経験してもおかしくないものなのです。
そもそも更年期を迎えた女性に起こる不正出血の原因というのは、女性ホルモンの分泌量が徐々に減少することで起こるものであり、閉経に向かい女性ホルモンの分泌量が少なくなっていくことは更年期に突入した女性にとっては当然の生理的現象になります。
ですので、更年期を迎えた40代~50代の女性に不正出血が起こったとしても決して不思議ではありません。
それをストレスを感じることによって、余計な症状を引き起こしてしまう可能性も考えられるので、どうしても気になるようであれば婦人科の医師に診断してもらうと良いでしょう。
それに若い年代の女性の不正出血に比べ、自然なものに近いのでそこまで不安に感じる必要はありません。
ただ、何か違和感を感じるような別の症状があるのであれば、なるべく早めに病院で診察してもらい、しっかりと診断をしてもらった方が良いでしょう。
更年期の長引く不正出血の対策
更年期の不正出血に危険性はなくても不快に感じることは変わらないかと思います。
そこで自宅で簡単にできる不正出血の対策方法をご紹介していきます。
バランスの良い食生活を心掛ける
女性ホルモンの減少でホルモンバランスが乱れてしまいがちな更年期ですが、食事を偏ったものばかり食べているとさらに悪化してしまいます。
お肉や脂っこいものだけでなく、魚や野菜などを中心とした生活にすることで改善が期待できるでしょう。
なるべく暴飲暴食は避け、消化の良いものを食べると良いです。
女性ホルモン(エストロゲン)の減少を緩やかにする
更年期で起こる不正出血のほとんどはエストロゲンの減少が原因といってもいいです。
ですがこのエストロゲンの減少は女性の身体の仕組み上、食い止めることができません。
しかし減少を止めることはできないですが、その進行を緩やかにする方法があります。
ポイントは1つ、『サポニン』と呼ばれる成分を摂ることでエストロゲンの急激な減少を抑え、不正出血だけでなく更年期特有の症状であるホットフラッシュや冷え、動悸などを軽減してくれるのです。
具体的にサポニンには…
- 女性ホルモン(エストロゲン)の減少を緩やかにする
- 自律神経の乱れを整える
- 抗酸化作用
- コレステロール値を抑える(血流改善)
このような効果が期待できます。
あまり聞きなれない成分ですが、更年期特有の症状や生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
ですが、このサポニンは高麗人参や田七人参などに多く含まれており、国内での入手するのが困難なため摂取が難しく、なかなか効果的に摂ることができません。
もちろん高麗人参や田七人参だけでなく、大豆製品やごぼうにも含まれていますがサポニンは水溶性なので、調理方法には注意が必要となります。
その他にはサプリメントでサポニンを摂るという方法も手軽で良いかもしれません。
サプリメントは食事だけでは補いきれない栄養を手軽に補給することができます。
その中でもおすすめなのが、高麗人参を使用したものです。
高麗人参にはサポニンが多く含まれているだけでなく、日々の食生活の中で不足しがちな栄養素であるカルシウムやビタミンB群、鉄分などがたっぷりと含んでいます。
こういったものを上手に取り入れ、うまく更年期と付き合っていくことで乗り越えることができます!
不正出血が鮮血で下腹部痛を伴う場合の原因は?
鮮血というのは、指を切った時のような真っ赤な血のことを指しています。
このように真っ赤な不正出血が起きただけでなく、それとともに下腹部に痛みが発生している場合は何かトラブルが起きているサインです。
不正出血と下腹部痛が一緒に起こるというのは、それらの原因が何かの病気であるリスクが高くなります。
出血と一緒に下腹部に痛みがある場合、子宮に関係した病気である可能性があります。
『子宮内膜症』や『子宮筋腫』など、放置してしまった場合、最悪の事態が起きると命に危機に直結するような病気が原因であることも可能性として考えられます。
特に、生理周期に関係なく下腹部痛と不正出血が起きる場合は、病気を原因としているリスクが高くなります。
ただし、常に病気を原因としているわけでもありません。
また、下腹部の痛みと不正出血が同じ原因で発生していても、直接の原因ではないこともあります。
不正出血と下腹部痛があったとしても、一概にその危険性を判断することはできませんが、病院で検査を受けることが1番安全で確実に症状を知ることができる方法です。
閉経後に起こる出血・下腹部痛について
閉経後に腹痛・下腹部痛を伴う出血がある場合は注意が必要です。
ただ単に、腹痛だけの場合は便秘や胃腸機能低下が原因となっていることが考えられますが、出血がある場合はすぐに病院を受診してしっかり診断するようにしましょう。
閉経後の出血の原因とは
閉経後に起こる出血は、不正出血といって生理の出血とは違い、子宮や膣、卵巣などに傷がついて出血している可能性が考えられます。
一体どのようなことが閉経後の出血の原因となっているのでしょうか?
- 老人性膣炎
閉経後というのはおりもの自体が少なくなったり、なくなるので膣内で雑菌が繁殖しやすくなります。
さらに風邪などで体調を崩してしまうことで、それらの雑菌が一気に繁殖して『老人性膣炎』を引き起こし、出血を起こす場合があります。
不正出血が起きた前後で病気をしたり、体調を崩していたのであれば、これが原因となっている可能性があるので、病院でしっかりと治療してもらう必要があります。
- 子宮がん
閉経後の出血で1番怖いのが、この子宮がんです。
子宮がんは年齢を重ねるごとに発症のリスクが高くなっている病気で、手遅れになってしまう前に婦人科で診察してもらうことが最も確実でしょう。
ですが、一部の女性の中では「閉経後は子宮がんになることはない」と思っていることも少なくなく、定期検診を受けていない割合が多いのが現状です
閉経後の出血で考えられる病気は?
- 膣がん
- 外陰がん
- 子宮頸がん
- 子宮体がん
たとえ少量の出血であっても、閉経後にも『癌』のリスクは必ずあります。
リスクがある限り放置をすることはしてはいけません。
どんなに少ない量の出血であっても婦人科で診察してもらうようにしましょう。
鮮血の出血が!閉経後にも血が出た場合
鮮血というのは、指を切った時のような真っ赤な血のことを指しています。
生理で起こる出血の場合は若干、茶色っぽいというか、黒っぽさがあるので鮮血と少し違ってきます。
出血が鮮血である場合は、子宮や膣内などに炎症が起きていたり、患部から出血を起こしている可能性が考えられます。
- 子宮ポリープができている場合も…
閉経後の不正出血というのは様々な病気のサインといっても良いでしょう。
どんな病気が潜んでいるかわかりません。
真っ赤な鮮血が出た場合は子宮ポリープなどの可能性があります。
基本的には良性のものがほとんどなので危険性はないのですが、稀に悪性のもので子宮がんに発展してしまうことも…。
不正出血を確認したら早めに病院で診察をしてもらいましょう。
- 閉経後に起きる出血は病気の合図?
閉経後であっても出血が起こるのは何かしらの病気が引き起こしている可能性があります。
量や色味に関わらず、出血が起きた場合はなるべく早めに病院で診てもらうことをオススメします。
万が一、原因が『癌』であれば、対処が遅くなると手遅れになってしまい、「すぐに見てもらえば…。」なんてことにもなりかねません。
閉経する前はエストロゲンの減少により不正出血が起きることも度々ありますし、生理周期が乱れ、出血がいつ起きても不思議ではないのです。
ですが、閉経を迎えたあとの出血というのは意味合いが変わってきます。
それらの違いをしっかりと理解して、閉経後に起きる不正出血が発生した場合は身体の中で何か悪いことが起きているサインであるということを把握しておきましょう。
更年期でピルや低用量ピルを服用すると不正出血の可能性もある?
更年期障害の治療でピルや低用量ピルが処方されることがあります。
ピルや低用量ピルを服用することで生理周期を整えたり、生理前に来るイライラなどの症状を予防する効果があるのです。
また、30代の頃から月経不順があったり、生理痛がひどくなったりというプレ更年期の症状で、体調が崩れてしまう場合には医師に相談して処方してもらうのも良いかもしれません。
ですが、その反面、ピルや低用量ピルの副作用として不正出血を起こす場合も考えられます。
この場合は一時的なものなので、出血量も多くならないので特に気にする必要はありません。
仮に出血量が多い場合は、何か別のリスクが考えられるので、病院で診てもらうことをオススメします。
更年期・閉経後の不正出血と上手に付き合うために…
不正出血は、更年期・閉経後になれば起こりやすい症状のひとつです。
ですが、日々の生活の中でしっかりと対策を取ることで、悪化させずに済むでしょう。
大切なのは、バランスの良い食事や大事な栄養素の摂取、規則正しい生活を送ることです。
更年期・閉経後の症状は、人によってそれぞれ違いはありますが、この時期の女性なら誰にでも起こるものです。
「なぜこんな…」などとマイナス思考にならず、更年期をよく理解し、正しい対策をとることで不安やイライラなども軽減することができます。
ぜひ、あなた自身にあった適切なケア方法を見つけて、元気に乗り切っていきましょう。