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40代半ばくらいから、どんな状況でも関係なく暑さに襲われ、顔や首回りをはじめとする上半身が大量の汗をかくことがあります。

この更年期障害の症状を『ホットフラッシュ』と呼んでいて、症状がひどい場合だと化粧が崩れてしまうこともあります。

そこでこの記事では、更年期障害の大きな悩みの一つである多汗や発汗について原因や対処法をご紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

40代半ば~50代半ばになると発汗量が増える原因とは?

冒頭でもお伝えした通り、大きな原因は更年期を迎えたことによる『ホットフラッシュ』が原因となります。

急に上半身がのぼせたように熱くなり、多量の汗を掻いてしまいます。

個人差はありますが、更年期はおよそ40代半ばくらいから訪れるといわれ、この期を境に卵巣機能が急激に衰え、女性ホルモンの分泌量が減少していくのです。

そして、脳が減少した女性ホルモンを働かせようと指令を出すのですが、身体はそれに応えることが出来ません。

そうなってくると自律神経のバランスが乱れ、ホットフラッシュをはじめ、倦怠感や不眠といった様々な症状を引き起こしてしまうのです。

特に女性ホルモンの『エストロゲン』と『プロゲステロン』などは汗を分泌する汗腺の調整を担っているので、影響が大きいのです。

それでは次にホットフラッシュについて詳しくご紹介していきます。

ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)について

この症状は更年期を迎えた女性のおよそ8割が経験するといわれています。

ところかまわず症状が出てくるので本当に厄介なもので、睡眠時であっても症状は出てきたりします。

中には、寝ているときに大量の汗をかいてしまい、汗の不快感で目を覚ましてしまう人もいるくらいです。

また、冷房の効いた部屋や冬場であっても症状は出てきます。

この症状の原因も主に女性ホルモンの減少による自律神経の乱れが影響していて、発汗の調整であったり血管の拡張・収縮がうまくできなくなっり、血行不良・高血圧・体温上昇などの症状を引き起こします。

更年期を迎える時期は仕事では重要な役割を担っていたり、家庭面でも子育てが落ち着いてきたり、両親の介護が必要になってきたりと、身の回りの環境が大きく変化する時期でもあるので心労が絶えません。

そういった生活環境の変化に身体も心もついていかなくなっていき、イライラしたり不安を抱えるようになって気持ちの面でも不安定になっていくことで、大量の汗を掻いてしまうのです。

それでは更年期を迎えると汗をかきやすくなるのはご理解いただけたと思いますが、特に頭部や顔に汗をかきやすくなるのはなぜでしょうか?

その原因についてご説明していきます。

顔や頭、首回りに汗をかきやすくなるのはなんで?主な原因とは?

更年期を迎え、発汗量が急に増えた場合に原因として考えられるの2つあります。

まずは精神性の発汗です

そしてもう一つが別の病から来る発汗です。

原因が違ってくるので、それぞれご紹介していきます。

  • 精神性の発汗
  • エクリン汗腺という身体中にある汗を分泌する腺があるのですが、これには密集度の高い部分と低い部分があるのです。

    特に密集度の高い部分は首から上。

    つまり頭部や額といった場所はエクリン汗腺が密集しており、汗をかきやすくなっているのです。

    特にエクリン汗腺から出る汗には特徴があり、精神的なストレスを受けると汗をかいてしまうという特徴があります。

    なので、気温や室温の急激な変化や日々の生活で起こるちょっとしたストレスでも汗をかいてしまう可能性があるのです。

  • 病気による発汗
  • もう一つの原因は糖尿病や甲状腺などに疾患がある場合に顔を中心に汗が増えることがあります。

    健康診断などで糖尿病や甲状腺機能亢進症の疑いがある場合は、なるべく早めに検査をして、問題がないかチェックすることをオススメします。

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更年期は汗の臭いにも注意が必要!?

よく男性に対して『加齢臭がする』と言いますが、実はこの加齢臭というのは女性でも起こりうるものなんです。

女性より男性の方が加齢臭のイメージが強いのは皮脂の分泌が多く、臭いもきついことが原因にあります。

女性の加齢臭の場合、更年期を迎えることでホルモンバランスが乱れ、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌が減少することによって、毛穴から分泌される『バルミトオレイン酸』という皮脂の酸化を防ぐことが出来なくなってしまい、その結果『ノネナール臭』が発生してしまいます。

更年期世代の女性とすれ違った時に、独特の強い臭いをしている人がたまにいますが、他人事のように思ってはいけません。

女性にとって更年期は避けて通れないものなので、注意が必要です。

また、この加齢臭とは別で、精神性の発汗をした際にも注意が必要になります。

なぜなら、1度の汗で大量の汗をかくことでなかなか衣服が乾きにくく、菌が繁殖しやすくなり、悪臭を出してしまう可能性があるからです。

さらに精神性の発汗の特徴として、アンモニアを含んでいるのでかなりキツイ臭いを出してしまう場合があります。

しっかりケアをしないと加齢臭がするとか、おばさん臭いなんて言われてしまうかもしれません。

ちなみに私は息子に臭いから一緒に洗濯しないでと、キツイ一言を言われました…。

ですが、ケアさえしっかりすれば臭いは防ぐことが出来るので安心してください。

そこで次は汗の対策方法をご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

不快な顔や額の汗!上半身の汗を軽減する対処法とは?

適度な運動を心がける

年齢を重ねるごとに身体を動かす機会が減っていき、そのまま汗をかかない生活が続くことで汗を出す汗腺がお休み状態になってしまいます。

そうなると汗は汗腺の集中している顔回りや脇に出やすくなってしまうのです。

なるべく身体を動かすことを心がけて、ストレッチやウォーキングといった軽い運動で構わないので、全身から汗をかく習慣を身に着けることで顔や首、脇などから集中して汗をかきにくくすることが出来ます。

食生活の改善

更年期を迎えた女性にとって食生活の改善はとても重要になってきます。

その中でも特におすすめの食材が『大豆』です。

大豆には『大豆イソフラボン』という成分が含まれており、女性ホルモンと似たような働きをしてくれます。

減少した女性ホルモンの働きを手助けしてくれる効果があるので、自律神経の乱れを整え、症状を和らげてくれます。

その他にもサポニンという成分が含まれていて、血流改善効果も期待できるといわれています。

この大豆イソフラボンやサポニンは納豆や豆腐、味噌といった食品から手軽に摂ることが出来るので、ぜひ試してみると良いでしょう。

お風呂に浸かって血行を良くしよう

お風呂で身体の疲れをとることは、更年期障害の症状を和らげることにもつながります。

41度くらいの少し熱いくらいの温度で浸かることによって、自律神経を整え、リラックスすることが出来るからです。

それ以外にもホットフラッシュの特徴として、上半身は熱いのに、手足が冷えるという特徴があります。

湯船に浸かることで血行を良くして、血液の循環を良くすることで手足の冷えの改善とホットフラッシュの症状の緩和をしていきましょう。

肌着には吸水性と速乾性のあるものを選ぼう

いくら対策をしたとしても急に症状が軽くなるわけではありません。

そのため、普段から着用する衣服にも注意が必要になります。

特に吸水性が良く、速乾性のあるものだと不快感が軽減しますし、さらに抗菌仕様のものであれば臭いも気になりにくくなります。

また、ハンカチやハンドタオルなどを持ち歩くようにして、すぐに汗を拭けるようにすると良いです。

睡眠時間の確保

なるべく夜更かしなどをしないようにして、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。

起床時間や就寝時間を一定に保つことで自律神経の乱れを防ぐことができ、身体や心の負担を減らすことが出来ます。

慣れてくると毎日同じ様な時間帯に眠くなり、起床時も目覚まし時計をセットしなくても起きられるようになります。

不快な汗…。うまく乗り切りましょう!

いかがでしたか?

このホットフラッシュは更年期特有の症状の中でもかなりつらい症状だと思います。

ほとんどの女性が経験するものだとしても嫌なものに変わりはないですよね…。

ですが更年期は対策の仕方次第で症状を和らげることのできるものなので、必要以上に神経質にならず、落ち着いて対策をとっていきましょう。

特に更年期は生活習慣を見直せばよくなるケースが多いので、積極的に運動をしたり、食事を改善してみると良いです。

健康的な生活を送って、上手に更年期と付き合っていきましょう。