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更年期を迎えるとなんとおよそ70%の女性が『倦怠感』『疲労』といった症状を実感しているといわれているんです。
更年期のそういった症状は何かしたわけでもないのに、いつも身体がだるい、疲れが取れない、やる気が出ない…。
という風に症状が長引くというのが特徴です。
そこでこの記事では、そんな体の倦怠感や疲労感の原因や解消するための方法をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
更年期を迎えた女性が感じる倦怠感や疲労は女性ホルモンが関係していた!
まず更年期というのは閉経を挟んだ、約10年のことを指していて、日本人女性の平均的な閉経が50歳前後なので45~55歳の期間を更年期と呼んでいます。
この時期は仕事で責任ある立場になったり、子供の進学や就職などがあったり、あなたやご主人の両親に病気や介護が必要になってしまったりと心労が重なるタイミングでもあります。
更年期を迎えた女性は閉経に向かって女性ホルモンの分泌量が減少していきます。
これは女性ホルモンの1つであるエストロゲンを以前と同じように分泌させようと、脳の視床下部から指令が出るのですが、身体は分泌することが出来ません。
そうなると脳も混乱してしまい、自律神経である『交感神経』と『副交感神経』の切り替えが出来なくなってしまうのです。
ちなみに交感神経は身体を活動させるために必要な神経で、副交感神経は身体や気持ちを休ませ、リラックスさせるために必要な神経です。
この2つの神経の切り替えができないと身体の至るところでトラブルが発生します。
そして、その状態を改善しようと脳が必要以上に無理をしてしまうために疲労感や倦怠感を感じてしまうのです。
基礎代謝の低下は倦怠感を招く?身体の不調の原因とは
ホルモンバランスの乱れ意外にも原因はまだあります。
人は年齢を重ねていくと同時に基礎代謝筋肉量も低下していきます。
基礎代謝や筋肉量が低下することで身体を動かすためのエネルギーをつくる能力もどんどん低下していってしまうのです。
筋肉は人の代謝活動のうち、およそ20%を占めています。
多くの代謝活動が行われる筋肉が衰えてしまうことで摂取した糖質や脂質、たんぱく質をエネルギーに変える力も弱まってしまい、そのために疲れが取れず倦怠感を生んでしまうのです。
更年期障害特有の倦怠感の改善法
疲れが取れない、身体がだるい…。
そんなツライ更年期の症状を解消する方法を紹介していきます。
熱めのお湯でシャワー
42℃くらいの少し熱めのお湯でシャワーを浴びるようにします。
そのあとに手と足を冷たい水でシャワーを浴びると自律神経が活発になり倦怠感の解消に効果的です。
起床後にシャワーを浴びることでスッキリと活動できるようになるのでオススメ!
睡眠時間の確保
睡眠というのは、身体と脳の休息にとても大事なことです。
日中は交感神経が働いているので、その交感神経をしっかり休ませるためにも十分な睡眠時間の確保が必要になります。
睡眠時は副交感神経が働き、身体や気持ちをリラックスさせてくれるので、疲労や倦怠感といった症状を和らげてくれるでしょう。
そしてなるべく決まった時間に寝て、起きるようにします。
生活リズムを整えるためにとても大切な役割があり、就寝時間や起床時間がバラバラでは生活のリズムを保つことが出来ません。
毎日決まった時間に寝て、起きる人はいつも同じような時間に眠くなったり、起きるときも目覚まし時計がなくても起きることが出来ます。
ホルモンバランスの減少で自律神経が乱れてしまった更年期の女性にとって、重要なものになります。
食生活の見直し
疲れや倦怠感を感じる原因として、必要な栄養が不足していることも考えられます。
特にビタミンB群と呼ばれるビタミン類や、大豆製品に多く含まれるサポニンという成分は効果的なので必ず摂るようにしましょう。
ビタミンB群のビタミンB1、B6には糖質やたんぱく質、脂質を分解し、エネルギーに変換する効果があるので疲れや倦怠感を緩和することが期待できます。
また、サポニンという聞きなれない成分は、イソフラボンという成分の一つです。
このサポニンには女性ホルモンと同じような働きをしてくれるので、減少した女性ホルモンの代わりを果たし、自律神経の乱れを抑える効果があります。
無理をしない
家事や育児、仕事のペースを少し落として、何事もスローペースで生活するようにしましょう。
協力してもらえる範囲で家族や同僚、友人にお願いするなどして、自分1人で抱え込まないようにすることが大切です。
ですが、なにもしないでグータラするのは逆に疲労感や倦怠感を起こしやすくするので注意が必要になります。
あまり深く考えず、『更年期はこういうものなんだ』『しょうがない』と思って、いっそのこと割り切ってしまいましょう。
症状が重くて長い!そんな時は病院へ!
普段の疲労や倦怠感なら睡眠を取り、しっかり身体を休ませれば解消できます。
ですが、更年期の影響でそういった症状が出てしまっている場合は一筋縄ではいかず、しっかりと休息を取っても回復しません。
その症状があまりにもひどく、長期間継続するようであれば更年期障害だけでなく、別の病気を発症している可能性もあるので1度病院で診察してもらうと良いです。
病気でなくても医師から適切なアドバイスをもらえたりするので、しっかりと診てもらいましょう。
大切なのは無理をしないこと
先ほどもお伝えしましたがなんでも1人で抱え込まず、周囲の人たちに理解してもらい、協力してもらうことが大切です。
今までずっと頑張ってきたので、しばらくの間はゆっくりとしたペースで生活して身体と心のバランスを取るようにしましょう。
ゆとりを持った生活を送ることを意識すれば次第に症状もかるくなり、更年期が終われば今まで通りの生活を送ることができるようになります。
無理のない生活で、まったりしたスローライフを満喫しましょう!