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更年期を迎えてから急に貧血を起こすようになったり、動悸や息切れをするようになったと感じませんか?

それらはあなたの命に直接関わることはないかもしれませんが、日々の生活を過ごしていくにあたって厄介なものであることは間違いないと思います。

そこでこちらの記事ではそれらの症状の原因について紹介していきます。

最後まで読んで、ぜひ参考にしてみてください!

更年期と貧血

毎日多忙でなかなか休息を取ることが出来ない現代人は交感神経の活動が活発になり、副交感神経がなかなか活動しないと言われています。

そのせいで身体や脳をずっと働かせてしまい、常時興奮状態が続いてしまいます。

そうなると不眠や偏頭痛、肩こりなど様々なトラブルを引き起こしてしまいます。

ですが更年期を迎えた女性は、交感神経よりも副交感神経の活動が多くなってしまうのです。

副交感神経には身体を休める以外にも、血管を拡張して血圧を下げる効果があるので、その状態が継続するにことによって脳へ運ばれる酸素や血液の量が減少してしまいます。

それが原因で更年期特有の症状でもある貧血の症状を引き起こしてしまうのです。

交感神経と副交感神経のバランスが乱れることによって貧血をはじめ、動悸や息切れ、冷えなどの症状が出てきます。

更年期以外にも貧血が起きる原因はあるの?

貧血というと、よく『血が足りない』と思われがちですが、実はそうではなく血液中にある『ヘモグロビン』という成分が不足していることが原因の1つなんです。

病院などで採血した際に、血中成分のヘモグロビンの数値が低いと貧血と診断されます。

また貧血の原因の一つとして、『鉄分の不足』が挙げられます。

鉄分はヘモグロビンをつくるための材料です。

鉄分というのは体内で分解され吸収されると酸素と結合して、血液と一緒に全身に送られていくのですが、その鉄分が不足してしまうと貧血にならないようにするため、肝臓や膵臓にあるフェリチンというたんぱく質を出すことで貧血を防いでくれるのです。

ですが、そのフェリチンまでなくなってしまうと血中のヘモグロビンがどんどん減少していき、貧血を引き起こしてしまいます。

それ以外にも疲労を感じやすくなったり、動悸、息切れ、めまい、肩こりなど、様々な症状を引き起こしてしまいます。

女性は生理の出血の際貧血を起こさないようにするため、貯蔵している鉄分を切り崩しながら過ごしています(その時にフェリチンの数値が上昇)。

具体的には、体内にある鉄分が7~8割は血中に存在し、残りは肝臓や膵臓に貯められるのです。

生理中の女性はその貯められた鉄分を使って貧血にならないようにしています。

そのため、貧血を起こさないようにするため、日ごろから鉄分を多く含んだ食材を食べる必要がありますね!

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1日に必要な鉄分

更年期を迎えた40~50代の女性に必要な鉄分は1日当たり10~15mgと言われています。

目安の量を気にしながら、あまり考えられないのですが、それ以上に摂ることのないようにしましょう。

1日40mg以上摂ると腹痛や下痢などの症状が出る場合があります。

よく聞く、鉄分を多く含んでいる食材はレバー、ホウレンソウ、ひじき、納豆などです。

特に納豆にはイソフラボンという、女性ホルモンと同じ働きをしてくれる成分も含まれているので更年期の症状を和らげてれる効果も期待できるので、ぜひ1日1回は食べましょう!

そして鉄分はビタミンcと一緒に摂ることで吸収しやすくなる効果があるので、新鮮な生野菜と一緒に食べると効果的(ビタミンCは熱に弱いため)です。

コーヒーやお茶はほどほどに

コーヒーやお茶には『タンニン』と呼ばれる成分が含まれていて、この成分が鉄分の吸収を妨害してしまうので、食前・食後に飲むのは控えたほうが良いでしょう。

どうしても飲みたい場合は少しだけ時間を空けてから飲むようにします。

目安は30~60分くらいです。

時間差で飲むのであれば鉄分の吸収も阻害されることもないので、安心して飲むことが出来ます。

貧血で更年期の症状がひどくなることも

長い間貧血を放置してきた結果、更年期を迎えたことでその症状が悪化してしまう可能性が高くなります。

肩こりがつらくなった…
疲労感がいつもよりひどい…
常にイライラするようになった…
寝つきが悪く、寝てもすぐに起きてしまう…

といった症状が強く出ることがあります。

また、貧血の症状もさらに悪化する可能性があるので、なるべく放置せず、気づいたら対策をしっかりとりましょう。

更年期の貧血対策

「たかが貧血くらいで心配することはない」なんて考えはやめましょう!

冒頭でもお伝えしましたが、直接命に関わる問題はないかもしれませんが、日々の生活の中でつらい思いをしないようにするために、少しの時間を使って対策をする必要があるのです。

どれも簡単な方法なのでご紹介していきますね!

適度な運動を取り入れる

ストレッチや体操などの有酸素運動を取り入れることで脳や身体に刺激を与えてあげましょう。

年齢を重ねると筋力の低下を起こしやすくなるので、その改善にも効果的です。

また有酸素運動の際に腹式呼吸をしっかりと意識して、自律神経を整えてあげると効果的です。

バランスの取れた食事

なるべく鉄分、ビタミンCを多く摂れる食事をしましょう。

特にオススメなのは先ほど紹介した納豆です。

更年期・鉄分不足からくる貧血どちらも対応が可能な、貧血の救世主と言えます。

もし食事からだけだと難しい場合はサプリメントなどを一緒に摂っても良いかもしれません。

最後に…

貧血と言っても様々な原因があります。

この記事で紹介した方法でも症状が改善しない場合、別の病が原因となっている可能性もあるので早めに病院で診断してもらいましょう!