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年齢とともに脳の学習能力・記憶能力と関係がある伝達物質の働きが低下していき、それとともに物忘れがひどくなってしまったり、記憶力が低下するようになります。

さらに加齢だけではなく、更年期を迎えることで女性ホルモンの分泌量が減少していき、その影響で脳の働きが低下していくので、より物忘れが悪くなってしまいます。

なので、更年期を境によく物事の覚えがわるくなったとか、物事を思い出すのが以前より時間がかかるというのはそのせいです。

ある程度の忘れ事や思い出すのに時間がかかったりするのはしょうがないのですが、一部で認知症の初期症状として現れることも可能性としてあるので注意が必要です。

同じ内容のことを何度も質問したり、買い物で毎回のように買い忘れがあったりと普段の生活に支障が出ている場合はしっかりと対策を取る必要があります。

そこでこちらの記事では更年期による物忘れについてご紹介していきます。

この記事を読むことでしっかりと対策・対処をすることでき、症状の緩和が可能なのでぜひご参考にしてみてください。

物忘れの対策方法とは?

食生活の改善とDHA・EPAの摂取

まずは食生活から改善して、更年期の症状を和らげることが必要です。

偏った食生活はホルモンバランスを乱すことにつながります。

そうなってしまうと症状が悪化してしまい、余計に物忘れが悪くなってしまいます。

そこで効果的な食材が大豆製品です。

大豆製品には大豆イソフラボンと呼ばれる成分が含まれており、女性ホルモンと同じような働きをしてくれるので、症状の緩和に効果が期待できます。

これらは納豆や味噌といった大豆製品に多く含まれています。

また大豆イソフラボンを毎日摂ることで、更年期の症状の緩和・予防ができるので一石二鳥です。

冷蔵庫に入っていそうな食材で簡単に対策が出来るので、手軽にできる方法と言えます。

またイワシやサンマ、サバなどに含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)という必須脂肪酸には動脈硬化予防に効果があるということで認識している方も多いのですが、実は脳の伝達物質の働きが低下するのを防ぐ効果が期待できるのです。

青魚と大豆製品を意識して摂ることで、物忘れを対策・予防することが出来ます。

もし、それらの食材を毎日食べるのが大変なのであれば、サプリメントなどからも手軽に栄養を摂ることが出来るので試してみるの良いと思います。

睡眠時間の確保

睡眠時間が毎日短かったり、寝る時間や起きる時間がバラバラだと自律神経のバランスが乱れることで更年期特有の症状を悪化させる原因となってしまいます。

その影響で物忘れを助長してしまい、さらに悪化してしまうことになるのです。

解決策としてはなるべく毎日7時間程度の睡眠を取るようにすることと、就寝時間と起床時間を同じにするようにすることで自律神経の乱れを整えることが出来ます。

イレギュラーがあるかもしれませんが、毎日そうするように心がけることで症状を和らげることが期待できるでしょう。

ストレスを発散して解消できるようにする

日々の家事やお仕事であったり、他人との関わり合いなどで悩んだりすることで、気持ちに疲れが溜まってしまい、脳も疲れ重要なことを忘れてしまうことが多くなってしまいます。

また気持ちの疲れから来るストレスには更年期の症状にも多大な影響を与えてしまうのです。

ストレスの影響で自律神経が乱れ、ホットフラッシュというのぼせやほてりが出るようになったり、倦怠感や疲労感が出るようになってしまう可能性もあるので、注意が必要です。

そういったストレスを発散させるためにも、好きなことに没頭できる時間を設けたり、友人などと会話を楽しむようにしたりすることで体と緊張をときほぐす場を作ると効果的でしょう。

睡眠時間をしっかり確保したり、41℃くらいの湯船にしっかり浸かることで血行促進効果もあり、脳にしっかりと血液を送ることが出来るので脳の働きもの良くなって効果的です。

脳機能の低下をトレーニングで予防・対策

低下していく脳の機能はトレーニングである程度対策することが出来ます。

就寝前に『その日にあった行動を順番に思い出す』という方法があります。

その他に書店で販売されている脳を鍛えるドリルなどを使ってみるのも効果的です。

あとはイメージすることによって、脳の機能が低下することを予防することが出来ます。

具体的には忘れたくないものをできる限り具体的にイメージするということです。

メモなどに1日の流れを書き出して、その流れをイメージしましょう。

  1. 起きたら着替えて朝食を作る
  2. 朝食を食べる
  3. 食後に洗濯をしてその間に洗い物をする
  4. 洗い物が終わったら掃除をはじめ、完了後に洗濯ものを干す

といった風に、詳細を書いていくことで脳機能が低下することを予防することが出来ます。

さらにその日やろうとしていたことが一目でわかるのでかなり効果があります。

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物忘れと認知症の違いとは?

物忘れと認知症の違いですが、物忘れに関してはお財布や家の鍵、カバンをどこに置いたか忘れてしまったというものです。

要はどこかに置いたという記憶はあります。

時間をかければ思い出すこともできるのですが、認知症に関しては少し違ってきます。

認知症は物事を記憶する海馬という部分に問題が起きるものなので、新しい出来事の記憶が出来なかったり、物事に順序を立てることが出来なかったりするのです。

その他にもこれまで普通にできていたものが上手くできなくなってしまったりします。

つまり先ほどの例を使うと、物忘れは『お財布や鍵をどこかに置いた』という認識があるのですが、認知症にはそれがなく『お財布や鍵をどこかに置いたことも認識できない』ということになります。

認知症の場合は根本の記憶を認識できなくなるので、物忘れとは全く性質が違ってくるのです。

更年期の物忘れによって、認知症のような症状が出るということはないので心配ありません。

ですが万が一、1度話したことを何度も同じ話をしなくてはいけなかったりするような場合は病院で検査をしてもらうようにしましょう。

まとめ

更年期は女性にとって避けて通ることのできないものです。

また、物忘れも多くの女性が経験するものでもあります。

ですが日々の生活に支障が出たりするのは困ってしまうので、先ほどご紹介した対策方法でしっかりと対処していきましょう。

脳に必要な血液や栄養、休息をしっかりとって物忘れの症状を改善することで更年期を快適に過ごせるようにしていきましょう。